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釣り

2024年6月16日 (日)

梅雨入り前に

梅雨入り前にもう一度、と秩父の溪に行って来た。
高価な年券を買ってしまったので、できるだけ行っておかないと損だ、という貧乏根性である。

今回はヤマメとイワナの混生域。
できればイワナよりヤマメに会いたいと、あえて激戦区に入ってみた。

30分ほどの下降で支流の出会いに到着。
Dscf9001
やはりちょっと水が多い。

すぐに出てくれたのは6寸のイワナ。
Dscf9002
今日は水が多くても反応は良い感じ。

あれ?こんな所あったっけ? 
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倒木をくぐり乗り越えて先へ。

 ちょっとサイズアップ。
Dscf9012
 
右の巻き返しで出た。
Dscf9014
 
反応はまあまあだが、イワナばかりでヤマメが出ない。
いつもはこの辺だと半々くらいでヤマメが混じるのだけど。。

深い谷に日が差し込んで、気温が上がってきた。そろそろ良い時間。
Dscf9015
 
でもイワナばかり。
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この瀬尻で出た、こういう場所で釣れると嬉しい。
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しばらくは瀬が続いて快適な遡行。
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今日最大、と言っても8寸ちょいかな。
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Dscf9046

1本目の沢を過ぎて、ちょっと行ったところの淵。
平水なら水線でなんとか行けるのだが、今日は水流が強すぎて無理。
右から巻けるが、かなり追い上げられるし、最後は泥付きの急斜面を降りなければならない。

腰まで浸かれば真ん中の岩に取りつけるかな?とヘツって行ってみる。
良いホールドが無くて、かろうじて指先がちょっと引っかかるくらいの岩のシワに掴まって足の置き場を探す。
が、足場の方もおぼつかない。
やはりちょっと引っかかるくらいの段差があるだけ。
クライミングシューズなら立ち込めるが、沢タビでは体重をかけるには心許ない。

行ける気がしなかったが、ここまで来て戻るのも面倒なので強引に登ってみる。
両肘のフリクションを効かせ、無理やり這い上がろうとしたら、見事に剥がされて仰向けに淵に落ちた。
久しぶりに沢で泳いでしまった。

泳いで岸に戻り、端の窪みから取りついてみる。
ここも大きな岩が挟まってハングっているが、うまい具合に倒木が引っかかっている。
これを立てかけて足場にしたら、どうにか乗り越えることが出来た。

ほっとしたら急に震えが来た。
だいぶ気温も上がっていたが、さすがに泳ぐには水が冷たい。
日当たりの良い河原で濡れた服を絞り、体温が回復するまで休憩。

酷い目に遭ったが、こういうのもまた楽しい。
高巻きで怖い思いをするよりよっぼどいい。

私は沢を歩く時は、ザックの中に防水の袋をインナーとして使っている。
これで沈しても荷物を濡らさずに済むし、浮力があるので溺れるリスクが減る。
ただ、ウエストベルトを締め忘れると大変な事になる。
昔、入川で沈したときに、浮き上がったザックに頭を押さえられて溺れかけた。

落ち着いたところで遡行開始。
倒木にウスヒラタケが出ていた、もう夏だなあ。 
Dscf9049
 
その後も快調に釣れるが、イワナばかり。
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どうしたのだろう、ヤマメはみんな流されちゃったのかな?
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3つ目の沢の出合い。
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ヤマメ止めはまだ先だが、実際この先はもうイワナしかいない。

今日の終了点、ヤマメ止めの淵。 
Dscf9065
前回来た時よりさらに埋まってしまった感じ。
昔、この辺りで泊まって仕事をしていた杣人が、博打で独り勝ちした腹いせに、仲間に放り込まれて命を落としたという伝説が残る淵だが、今はもう見る影もない。

ゆっくり昼飯を食べて、鬼のような急坂を登って帰路に着いた。





2024年5月26日 (日)

大苦戦のイワナ釣り

今年初めてのイワナ釣りへ行って来た。

前日に国交省HPの水位計の数字を見ると、目的の川は結構増水している様子。
ただ、天気の良い日を選ぶと、梅雨入り前の最後のチャンスかも知れない。
釣果よりも好天を選んで強行することにした。

朝5時に車止めを歩き出し、2時間半の歩きで入渓点へ。
Dscf8001
増水はしているが、ギリギリ釣りになりそう。

最初のポイントでいきなり出たが、アワセが遅かったか途中でバレた。
その後少し先でまた出たがこれもバラシ。。

まあ、反応があるだけ良いか。

年のせいなのだろうか、前は何ともなかった高巻きが異様に怖い。
特に川に降りる所が恐ろしくて、ロープが欲しくなった。

さらに増水で膝上の渡渉を何度も強いられる。
10センチ水位が上がっただけで、遡行難度が倍くらい高くなる。
流されないよう歩くのにかなり苦労した。

毛鉤を置けるポイントも少なくて、瀬はほとんどダメ。
落ち込みの巻き返しや、脇のタルミを狙って毛鉤を打ってゆく。
しかし、出だしの好反応がウソのように全然反応がない。
 
全く釣れないまま2時間ほど経って、ようやく最初の1匹。
Dscf8020
この沢らしい綺麗なイワナ。
今年も会えてよかった。

その後も苦労しながら釣り上がる。 
Dscf8021
水温も低くて、腿まで水につかると震えてしまうほど。
イワナの姿も何度か確認できたけど、みんな上を見ていなくて、毛鉤を流しても知らん顔。
しつこく打ち込んでいると、うるさそうに逃げてゆく。

1時間ほどしてやっと2匹目。 
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普段なら写真に撮らないサイズだけど、この日は貴重な1匹。

溪に日が差し込んで、沢を抜ける風が生暖かくなってきた。 
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ハルゼミの合唱も大きくなって、ちょっと煩いほど。
魚は釣れないけれど、沢にいるだけでも幸福な気分になる。
若い頃と違って、「何匹釣れたか」より「どんな一日だったか」の方が重要になってしまった。

ただ、こういうスタンスでは満足感は得られても、釣りの腕は上達しない。

日当たりが良くて、明るい瀬。
ここで、この日初めて瀬で反応があった。 
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6寸くらいの白っぽいイワナ。
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チビだけど、今日の状況で瀬で釣れてくれたのは嬉しい。

その後はまた沈黙が続く。 
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途中の脱溪点で力尽きて納竿。
まだ10時半だが、もうこれ以上遡行する気力が無くなってしまった。
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クワガタソウの咲く川岸で早めの昼飯。
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帰りもまた2時間半の歩き。
 
若い頃はただただ辛かったが、山歩きをするようになってからは逆に楽しくなった。
ハルゼミの声が鳴り響く新緑の森は実に気持ちがいい。
やはり今日ここに来て正解だった。
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ヤマツツジがちょうど見ごろ。
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シャクナゲも期待していたのだけど、こちらはさっぱりだった。
今年はハズレ年かな?

ギンリョウソウ、そろそろ雨の季節が近い。 
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梅雨入り前にもう一回くらい行けるだろうか。
次はヤマメの溪に行ってみようか。



2024年4月21日 (日)

早春の溪でヤマメと遊ぶ

今年の初釣行に行って来た。

釣り場に行く前に釣り券を購入。
今年から遊漁料が値上がりして、渓流の年券は9000円になっていた。
日釣り券は2500円、現場売りに至っては5000円というふざけた価格設定である。

秩父漁協は燃料代などの経費の高騰と説明していたが、この値上げははっきり言って愚策である。
値段が高くなれば券を買わずに釣りをする人が増えるだけだ。
その対策で現場売りを高くしたのだろうが、2500円をケチる人がいきなり釣り場で5000円払え、と言われて素直に払うとは思えない。
去年までの3000円だって文句言う人がいたのに、トラブルになる事間違いなしである。
監視員もたかが数千円の手数料のために、そんな面倒な事をしたくないはずだ。

私が行く沢などは漁協の放流がされてないし、監視員なんか20年近く会ったことが無い。
正直買うかどうか少し迷ったが、私は基本的に「悪法と言えども法なり」というスタンスである。
遊びに行くのにコソコソするのは嫌だ、釣りくらい大手を振って楽しみたいと思う。


朝から少々嫌な気分になってしまったが、気を取り直して釣り場へ。
今回はヤマメの沢に入る。
30分ほどの歩きで入渓点へ。

沢装備に履き替えて釣り開始。
芽吹き始めた山にミソサザイの囀りが響く。
今年もやっとこの季節がやってきた。
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久しぶりの竿の感触を確かめながら沢を歩くと、最初のトロ場で5センチくらいのチビヤマメがワラワラと散ってゆく。
今年は魚影が濃くなったかも?

今年最初の1匹は5寸くらいのチビ。とりあえずボウズは回避。
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その後も反応は良く、6~7寸が飽きない程度に釣れる。
これは結構良い型。
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奥の白泡の下から毛鉤を追ってきて、咥えて反転するまでしっかり見えた。
こういう一匹は価値が違う。
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このポイントでここでは珍しいイワナが出た。
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岩の上から竿を出していたので、下に降りて取り込もうとモタモタしていたらバレてしまった。
まだ足が沢に慣れていなくて、動作がぎこちない。
 
今日は型は出ないけど、数はそこそこ釣れた。
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これが一番大きかったかな?それでも7寸ちょっと。
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最後は流れが細くなって、チビばかりになる。
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脱溪点まで沢筋の花を愛でながら歩く。

 
チャルメルソウ
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ニッコウネコノメかな?
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ヒトリシズカ
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キブシ
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春の沢歩きを満喫した一日だった。

2023年8月 1日 (火)

槙ノ沢 古い記憶を追う沢旅

滝川支流の槙ノ沢に行って来た。
今回は釣りというより沢歩きが目的。
20年くらい前に見たローソク岩という奇岩を見に行こうと思ったのだ。

ルート図

前夜に出会いの丘に到着して仮眠をとり、明るくなった5時ころにゆっくり起き出すと、昨晩酒盛りをしていた2人組が出発の準備をしていた。
自転車を用意しているところを見ると釣り人に間違いない。

今回は先行者がいても行き先を変えるつもりは無かったが、一応確認しておこうと声をかけたら、なんと保存会のTさんであった。
聞くと同じ槙ノ沢に入ると言う。
同行の友人は腰が痛くて行けなくなったそうで、せっかくだからご一緒しましょうという事になった。

自転車で林道を進み、登山道へ入る。
若くて体力もあるTさんは歩くのが早い。泊り装備の私は付いて行くのがやっとである。
火打石で休憩した時には汗びっしょりになってしまった。

川へ降りる踏み跡は、降り口で新しいピンクテープに騙されて変な尾根を下りそうになった。
間違って下ると末端で往生するはずである。

川に降りたところで荷物を下ろし、軽装になって遡行開始。
予想通り水が少ない。
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最初は荒れた河原が続くので飛ばし気味に釣って、雰囲気が良くなってから本格的に釣り始める。
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快調に釣るTさん。フライなのだが大場所で粘ったりしないので良いペースで釣りあがる。
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私も何匹か綺麗なイワナをゲット。
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大樋の滝。
あの倒木大水で流されないかな、と思っているのだが、台風19号の大雨でも残ったので、もう自然に朽ちるのを待つしかなさそう。
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この滝の巻道は取り付きの斜面が崩落しており、下流側からいやらしいトラバースを強いられた。
 
逆くの字の滝。
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川沿いは花盛り。
ホトトギスの花を久しぶりに見た。
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イワタバコ
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タマアジサイ
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良いペースで八百谷出合へ。
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せっかくなので、かつて釣橋小屋へ続いていたという道を覗いてみたが。。
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かろうじて道跡は確認できたが、すぐ先で不明瞭になっていた。私レベルが辿れる道ではなさそう。
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化け物滝で日帰りのTさんと別れ、ここからは一人で先へ進む。上も荒れた河原。
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ここでも斜面が崩落していた。
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日当たりの良い谷は明るくていいのだが、暑い。
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荒れた河原をひたすら歩き。
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振り返ってローソク岩(ミョウキ岩)。これで今回の目的は達成。
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まだ時間があるので、魚止めを確認しておこうとさらに進むが、この1匹を最後に反応が無くなった。
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この1370m圏の二股(萩止ノ沢出合?)が魚止めと思われる。
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実は、前回来た時に、この辺りの左岸に少し高くなった平地があり、古い鍋など人の生活の痕跡を見た記憶があるのだ。
ただ、その時同行した友人はそんなものは無かったと言うし、普通に考えれば増水で洗われそうな場所に小屋など建てるはずがない。
もともと記憶力には自信が無いので、翌日に遡行した八百谷の造林小屋跡の記憶と混同していたのかも知れない。

その事の確認も今回の目的であったのだが、これだけ崩落で荒れてしまっていてはどうにもならなかった。
件の平地の前にちょっとしたプールがあって、尺上のイワナを釣ったのだが、跡形もなくなっていた。
 
さらに少し遡行してみたが、荒れて水も少なく魚が居そうな感じがしない。
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ほとんど伏流。もしかしてこの上で水が復活してイワナがいるかもしれないが、釣りの対象にはならないかな。
ここで引き返す。
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帰路でみたローソク岩。自然の造形って素晴らしい。
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帰りの下降がとにかくキツかった。さほど悪い所はないのだけど、炎天下のゴーロ歩きが堪えた。

2時間以上かかってなんとかテン場に戻る。
もう疲労困憊である。

しばらく休んでからタープを張り
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焚火はどうしようか迷ったのだが、河原に乾いた流木が大量に打ち上げられており、これを利用しない手は無いと小さな火を起こした。 
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沢で冷やしておいた酒を飲みながら、久しぶりにビリー缶で飯炊き。
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焚火を見ながら酒を飲む。これ以上の幸福が世の中に存在するだろうか。

満足感に包まれながら飲んでいたら、異様に酒が回ってしまい、早々に寝てしまった。


翌日は釣橋小屋まで行って、本流を釣りあがる予定でいたのだけど、昨日の遡行で予想以上に消耗してしまってそんな気になれなかった。
朝、テン場の前でちょっとだけ竿を振ってイワナの顔を見て、そのまま踏み跡を登って帰路についた。

20年前は翌日に八百谷を遡行したのだけど、もうそんな体力も気力も無くなってしまった。

 

2023年7月 7日 (金)

今年初のイワナ釣り

今年初めてイワナの溪へ行って来た。

毎年、五月の声を聞いたら行っていたのだが、今年はタイミングが合わず、気が付いたら梅雨に入ってしまった。
雨の釣りはさほど苦にしないのだが、水量が多いと釣りにならないし、なにより遡行が大変なのだ。

下流の水位計の数値とにらめっこしながら、どうにか落ち着いてきたところを狙って出撃した。

2時間半の歩きで川に降りる。
多少増水気味だが、なんとか釣りになりそう。
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入渓してすぐの瀬でいきなり8寸クラスが出た。
これは期待できるかも?と思ったが、入渓点で釣れると後が続かないというジンクスは健在だった。
そのあとはしばらく沈黙の時間が続く。

やっぱり水量が多くて、ポイントが少ない。
Dscf7081_20230707213901
遡行はなんとか水線で突破できる程度で助かった。
去年は何度も高巻きを強いられてクタクタになったのだ。

何匹か定位している魚を見たが、水面には興味がないようでガン無視される。
やっぱり水が多いと毛鉤はキツいなあ。

1時間ほど遡行して日が高くなり、時折生暖かい風が抜けるようになってきた。
そろそろ良い時間だろう、と思ってきたところでやっと出た。
右の反転流から白泡の脇に吸い込まれた所で反応。 
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思ったよりもいい引きで9寸。久しぶりにこのクラス釣ったな。
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そこから先はほぼポイント毎に7~8寸が出始めた。
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調子よく釣りあがってこのポイント。
大岩の下、やはり白泡の脇で出た。
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掛けた瞬間に糸鳴りがして、一気に底まで持っていかれる。
1分ほどやり取りして上がってきたのは久しぶりの尺イワナ。
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イワナの尺は何度も釣っているけど、やはり嬉しい。
これでもう満足。

その先は瀬が続いて反応が無くなった。
瀬の釣りが好きな私には少々物足りなさが残ったが、とりあえず尺を頭にツが抜けたので贅沢は言えないか。
Dscf7118
 
帰りの山道でかすかにハルゼミの声を聞いた。
夏は嫌いではないが、一番良い季節に釣りに行けなかったのは悔いが残る。




2023年4月30日 (日)

新緑のヤマメ釣り

今季2回目の釣りに行って来た。
記事にしなかったが、2週間前にも同じ溪に入った。
数は釣れたものの型が出なかったので、そのリベンジをしに行ったのだ。

前回はまだ芽吹き始めだったが、溪はすっかり新緑に覆われていた。
この時期の沢歩きは本当に気持ちが良い。
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釣り始めてすぐに反応はあるものの、前回と同じくチビばかり。
最初の1匹は4寸くらいで、合わせた途端にすっ飛んできた。

その先のこのポイント。真ん中の浮石の手前で派手な水飛沫が上がる。
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小気味よい引きで上がってきたのは6寸ほどのヤマメ。前回もこのサイズのオンパレードだった。
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少しサイズアップ。7寸にちょっと足りないかな。
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この狭いポイント、白泡の消えるあたりで出た。
下から浮かび上がって反転するところまで見えて、気持ちのいい一匹。
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その後も反応は良かったが、全部6寸クラス。
釣れないよりはいいが、釣れたら釣れたで欲が出てくる。
Dscf7063

遡行するにつれ、何故か反応が悪くなってきた。
ここまでほぼポイント毎に出ていたのに、打ち込んだ途端に走られたり、出ても手前でUターンされたりするようになった。

こういう時は毛鉤を小さくするのが定石だが、ここまで使っていたのが#14でこれ以上小さいのは持ち合わせていない。
他に打つ手もないのでそのまま釣りあがる。

相変わらず状況は渋いままだったが、ちょっと大きな淵の巻き返しで反応があった。
合わせた瞬間にグッと重量感が伝わり、「これはデカい!」と思ったとたんにバレた。。
ちょっと合わせが早かったかな?今のは8寸はあったのでは。勿体ない事をした。

ここで毛鉤を#12に変える。
小さな鉤はフトコロも小さいので、掛かりが浅くなってバレやすい。
大きくすると見切られる確率も増えるが、大物掛けてバラすよりはいい。

その先の大場所でもミスをした。
出たのに気付かず、ラインが引っ張られたのを見て慌てて合わせたが、一瞬重みを感じただけで掛け損なった。。
ちょっと集中力が切れてきたかな。

なんとなく悪い流れになっているような感じがしたので、一度竿を置いて早めの昼食を取ることにした。
日当たりのいい河原で大休止して気分転換。沢音を聞きながら食べる弁当は実に美味しい。

この日は気温が高く、朝はユスリカばかりだったのが、カゲロウやガガンボなども飛び始めた。
毛鉤で釣るには絶好の日和だが、早くも目つぶしが纏わりついて鬱陶しい。

そろそろ終了点が近くなったこのポイント。
目つぶしを払い除けながら振り込むと、左の岩壁沿いでスッと魚が浮かんできて毛鉤を咥えた。
Dscf7073

 合わせた途端に潜り、底の方でグリグリを頭を振るのでイワナかと思ったが、上がってきたのはこの日最大のヤマメ。
8寸にはちょっと届かなかったが、この溪にしては良いサイズである。
Dscf7066
この1匹で満足して納竿。
まあまあ良い釣りが出来た。

脱溪点に咲いていたニリンソウ。
Dscf7075

2022年9月18日 (日)

ラスト釣行

おそらく今シーズンの最後となる釣りに行って来た。

夏の間、天気が悪かったり、家の事でバタバタしたりして、なかなか釣りに行く機会がなかった。
もう9月も半ばを過ぎて、台風も来ているので、このチャンスを逃すともう次は無いと思い、無理やり出かけたのである。

今年は何度か釣りに行ったのだが、増水していたり、先行者がいたりして満足な釣りが出来なかった。
さらに、7月に槙ノ沢に行った時に、何でもない河原で転んで左手を突き指してしまった。
骨に異常は無かったが、しばらくは中指と薬指が動かせなくて、ヘツリや高巻きを伴う沢には行けない状況だったのだ。

ようやく痛みは消えたのだけど、まだ完全ではない。
最後だし、安楽な渓でのんびりと釣りを楽しみたい、と考え、2年前に尺ヤマメを釣った川に行くことにした。
柳の下にドジョウはいないはずだが、最後は小さくてもヤマメの顔を見たかった。

朝一から行くつもりが少し遅れてしまい、6時半に車止めに着いた時にはすでに5台の車が停まっていた。
なんかもう絶望的に釣れる気がしなかったが、他の川に転戦しても状況は変わらないだろう。
予定している区間に先行者が入っていない事を祈りながら自転車を走らせる。

30分ほど林道を走って入渓点へ。
Dscf6001
河原を注意深く観察しながら釣り上がる。
とりあえず足跡は見当たらない、すぐに最初の瀬でチビが走った。
どうやら先行者はいないようで一安心。

とはいえ、激戦区なので反応は無し。

30分ほど行った辺りで何故か足跡を発見!?
おかしいな、ここまで釣り人が歩きそうな所は注意して見ていたのに。。 
Dscf6002
頭はねられた?いや、途中から入るには結構無理をしなければならないからそれはない。
おそらく気が付かなかっただけだろう。

どうしたものか。ここはただでさえ魚影薄いのに、先行されてたら釣りにならない。
もっと奥まで歩くか?日帰りだと時間的にキツいな。
ヘツりや高巻きをこなすにも左手が心許ないし、人が入ってたら終わる。

考えた末、一度戻ってさらに下流に入ることにする。

林道を戻って、適当なところから川に降りる。
あまり下りすぎると堰堤の乗り越しに苦労するので、ほんの短い区間だけの釣り。

ここは幸い先行者は無し。準備して釣り再開。 
Dscf6003
 
少し行ったこのポイント。対岸のタルミに置いた毛鉤の下で魚影が動いた。
Dscf6004
アワセを入れるとズッシリとした手ごたえ。
あっ!これは結構デカいぞ!

久しぶりの魚の感触、グリングリンと首を振るような抵抗はイワナかな。

慎重に寄せてきて、もう少しでラインを掴める、というところで岩に引っかかった。
竿を倒して交わそうとした瞬間、首を振られてバレてしまった。。

一瞬見えたオレンジの魚体はやはりイワナだったか。
惜しかったな、逃がした魚係数を割引いても9寸はあった。
勿体ないことをした。

とはいえ、魚の反応があっただけでも良かった。
今日はあわやの完全ボウズも覚悟していたので、少し救われた。

この区間、確か渓流釣りを始めたばかりの頃に釣ったことがあるが、その時もいいイワナが出た記憶がある。
意外と穴場的に人が入らないのかも知れない。

今日唯一の小ゴルジュ。昔は大巻きで越えた気がするが、埋まっていて水線で通過できた。
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ゴルジュを抜けた先のこのポイント。大岩の横の白泡の脇で出た。
底から浮かび上がって毛鉤を咥え、反転するところまではっきり見えた。
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小気味よい引きで上がってきたのは7寸のヤマメ。 
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ボウズ回避の嬉しい一匹。
大したことない型だけど、理想的な出方で掛けることができたので満足感が大きい。

さらにその先、ここでも出た。残念ながら一瞬毛鉤を触っただけで掛けられなかった。 
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なんか意外と良い釣りが出来てるじゃないか、と思ったがその先は沈黙。

魚は出ないが、開けた川で伸びのびと竿を振れるのは気持ちがいい。
Dscf6022
いつも井戸の底みたいな溪で窮屈な釣りをしているけど、本来テンカラってこういう川の釣りなのだと思う。
 
釣果の無いまま、あっという間に終了点が見えてきた。

ここがほぼ最後のポイント。瀬尻に近いところで出た。
反転するのを見て合わせたがスッポ抜けた。咥え損なったか?
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もう最後なのでなんとかアイツは釣りたい。

一度離れてタバコに火をつける。
どうしようか?もう一度出てくれるかな、毛鉤替えた方がいいかな?
あれこれ思案をめぐらせる。

私は普段、あまり考えずに釣りをして「出なければ次」というスタンスなのだが、本当はこういう魚を釣れるようにならないと腕は上がらないのだと思う。

5分ほど休ませてから、再びポイントに近づく。
毛鉤はそのまま、これで出なければカディスに替えてみよう。

ラインで水面を叩かないよう、慎重に振り込む。
息を殺して毛鉤の行方を追っていたら・・・出た!

予想より良い型、掛けた瞬間に猛烈に奥に走る。
最初のダッシュを矯めて、遊ばせないようにちょっと強引に寄せる。

顔を見せてくれたのは8寸ほどのヤマメ。パーマークが薄れて秋の色に染まっていた。 
Dscf6029
この一匹で十分満足。もうこれ以上は望むべくもない。

まだ昼前だが、良い感触が残っているうちに竿を畳み、川を後にした。


2022年5月30日 (月)

新緑のイワナの渓へ

今シーズン初めてのイワナ釣りに行ってきた。

4時半に車止めを出発し、2時間少々の山道歩き。

川への下降点に立つ道標が新しくなっていたが、早くも傷だらけでボロボロ。。
これクマの仕業だな。なんでこんな事をするのだろう。
オレの縄張りに勝手にこんなもの立てやがって!と怒ったのだろうか?

剥がされた標識の跡に黒い毛、まだ獣臭が残って生々しい。
Img_6683

川へ下る踏み跡はずいぶん乱れて分かりにくくなってしまった。
適当に下るのは勝手だが、いい加減なマーキングを残すのは止めてほしい。

おかげで途中ちょっと迷ったが、無事に川に降り立つ。 
この河原は一時期、大量の土砂に埋もれてしまったのだが、台風19号の大雨で流されたようで復活していた。
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逆に対岸から入る沢の出合は、無残に埋まってしまった。 
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靴を履き替え、釣りの準備を済ませて遡行開始。

すぐ先のこのポイント。
手前右寄りの丸い石の先で出たのだが、ピックアップとほぼ同時だったのでアワセが効かず、一瞬手ごたえを感じただけでバレてしまった。
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掛けそこなったが、この辺から出てくれると今日は期待が持てる。

最初の高巻き。落石で2段目の滝が見えなくなってしまった。
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ヤマツツジが満開。今年は当たり年のようで、あちこちで見事に花を付けていた。
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当初の期待に反して、イワナの機嫌は今一つ。
そこここで走るのだが、毛鉤には出てくれない。

この小さなポイント。流心脇のタルミでやっと出た。
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6寸ちょっとのチビが今年の初イワナ。ボウズを食らわなくて良かった。
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イワナは釣れないが、眩しい新緑の渓を歩くのは気持ちがいい。
Img_6701
遠くでハルゼミが鳴き始めて、一番いい季節が来たことを知らせてくれる。
今、この瞬間に、この沢を歩いているという幸福。
幸せとは何か?と聞かれたら、迷わず初夏の沢歩きと答えるだろう。

正直、釣りはどうでも良くなりそうだったが、曲がりなりにも竿を出しているのに、魚が釣れないのは悔しい。
尺とは言わないが、せめて8寸くらいのイワナには会って、さらに幸福度を高めたい。
 
日が高く昇っても、まだ水温が低いのか、瀬では反応が無い。
定位している魚も、底に張り付いていて、毛鉤には全く反応してくれない。
飛んでいる虫がユスリカや小さなカゲロウばかりなので、イワナも水面に興味が無いのだろう。

普段はポンポンと叩いて釣りあがるのだけど、上を見ていない魚を引き出すために、この日は結構粘った。
落ち込みの巻き返しとか、岩の脇のタルミを狙って丁寧に毛鉤を置いて行く。

その甲斐あってか、なんとか8寸クラスが出てくれた。
この沢のイワナは朱点が美しい。
Img_6714c

その後、同クラスをもう一匹釣ったが、かなり時間をかけて釣りあがったので、途中でタイムオーバー。

最後のポイント、白泡の脇に毛鉤を打つと、派手な飛沫を上げて良型が飛び出してきた。
Img_6732
 
久しぶりに竿を絞り込む引きを堪能して、姿を見せてくれたのは今日最大の9寸。
Img_6730
これでもう満足。この日はここで納竿とした。

帰路で見つけたキブシの実。 
Img_6737
ついこの間、黄色い花を見たと思っていたら、あっという間に季節が進んでいた。

2022年5月12日 (木)

チビヤマメ爆釣記

今年の初釣行に行ってきた。

例年、4月の声を聞いたらすぐに釣りに行っていたのだが、今年はなんやかんやで機会を逃しているうちに連休に入ってしまった。
今までの釣り歴で、5月に初釣行というのは初めてかもしれない。

今日は安楽なヤマメの沢。
30分ほど林道を歩いて入渓点へ。

最近の足回りはこれ。トレランシューズと沢タビ。
履き替える手間はかかるが、タビのグリップを知ってしまうと沢靴には戻れない。
Dsc_1385

最初は肩慣らしで、練習がてら振っていたらいきなり釣れた。
Dsc_1393  
5寸ほどのチビヤマメ、合わせたとたんにすっ飛んできた。

その後もこのクラスが連発。
この日は活性が高くて、バシバシ出るのだが、みんなヤマベサイズ。

このポイント、瀬の開きでちょっとマシなサイズが出た。
Dsc_1390
 
と言っても6寸。(笑) 幅広でサイズの割に良い手ごたえだった。
Dsc_1386

その後はまた5寸祭り。小さくて咥え損なっているみたいで、出た魚の3割くらいしか掛けられない。
それでも、ほぼポイントごとにバシャバシャと派手に出てくれるので面白い。 

小さなポイント、手前の枯れ枝の先の沈み石から出た。
Dsc_1392
 
今日初めて竿を絞ってくれた7寸。
Dsc_1388
ようやくこれからサイズアップか?と期待が膨らんだが、結果的にはこれが今日の最大だった。

予報が良い方に外れてくれて、まぶしい新緑のなかの釣り。
最高にに気持ちがいい。沢を歩いているだけでも幸せになれる。
Dsc_1397

体が緑に染まってしまいそう。
Dsc_1400

ヤマメの機嫌は上々で、核心部では一つのポイントから2匹3匹と続けて釣れたりした。
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Dsc_1411

でも、最後までこのサイズ。(笑)
Dsc_1413
一級のポイントの一番いい場所でチビが釣れるのだから、もう他に大きな魚がいないという事なんだろう。
連休中に抜かれてしまったのだろうか。
この沢は来年に期待かな。

ヤマメの顔は十分に拝めたので、次はイワナの顔を見に行こう。
 


2021年9月24日 (金)

シーズン最終戦

 今シーズンの最後の釣りに行ってきた。

禁漁までまだ1週間ほどあるが、私は土曜日に2回目のワクチン接種を受ける事になっている。
話では翌日から副反応で高熱が出るらしいので、今シーズンはもう行けないかな?と思ったのである。

今回はあえて、安楽な国道沿いの川に入った。
ここは超がつくほどの激戦区ではあるが、最後はあえて厳しい川で、それでもなんとかしてヤマメを釣ってやろうと思ったのだ。
 
もう早朝はめっきり涼しくなってしまったので、ゆっくり朝7時にスタート。
幸い先行者はいない。

川への道を降りてゆくと、植林の地面にフクロツチガキが出ていた。
Dscf4753
なかなかいい状態のものは見ないのだが、これは開いたばかりの綺麗な個体。

川に降りると、意外に水量が多い。
おかしいなあ?昨晩の水位計の数値だと平水のはずだったのだが。。
Dscf4754
そのせいか魚の反応も無く、なんでもない渡渉も結構てこずる。

さらに、久しぶりに履いた沢靴が何故か足に合わなくなっていて、ひどくつま先が痛む。
このまま歩いていると爪が死んでしまいそうな気がしたので、仕方なく一度上がって車に戻る。
安楽区間で良かった。

いつもの沢タビに履き替えて再入渓。
やっぱ沢タビの安定感凄いな、あの靴はもう処分してしまおう。
 
最初のポイントでイワナが出た。
Dscf4755
 
7寸のチビ。しかもアメマスっぽい。
Dscf4757
ま、とりあえず最後の釣行でボウズにならなくて良かった。


魚の機嫌は悪くて、沈黙の時間が続く。
砂地には多数の足跡が残っていて、連休中にかなりの釣り人が入ったと思われる。

その上、今日は水量が多くてポイントが少ない。
そして、この状況だと魚が上を見てないので毛鉤釣りには厳しい。
何より、瀬に魚が出ていないので、釣り的に面白くない。

落ち込みの巻き返しとか、瀬脇のタルミを攻めて、なんとか同サイズを2匹追加。 
Dscf4759
サイズも釣れ方も今一つ。
 
この区間は悪場も無くて、釣りをするには良いのだが、釣れないときはひたすら退屈である。
Dscf4760
 
なんとなく諦めモードになり、漫然と遡行していたら、倒木にナラタケが出ていた。
Dscf4762
久しぶりに虫食いも無くて良い状態のナラタケ。
これは沢筋で採れるキノコの中で一番美味しいと思う。

あまりの貧果に見かねた山の神様が「これでも持っていけ」と恵んでくれたような気がした。


しかし、その後もまったく反応なし。。

そろそろ終了点、というこのポイント。
奥の巻き返しにしつこく毛鉤を打ち込んでいたら、落ち込みの白泡に吸い込まれる所で出た。 
Dscf4783 
掛けた瞬間に糸鳴りがして、ズッシリとした重量感が伝わってきた。
すぐに凄いパワーで底に潜って行く。
デカい!

久しぶりの大物とのやり取りにドキドキしながら、必死に竿を矯める。
 
が、しばらく底の方で抵抗していたと思ったら、そのまま動かなくなった・・

やられた・・・
岩に潜り込まれてしまった。。

万事休す。
このまま石化けの術を使われて終わりか。。

一瞬あきらめかけたが、竿を横にして強めに引っ張っていたらまた動き出した。

かなり強引に水面まで浮かせて、一瞬赤っぽい魚体が見えたと思ったら、今度は下流に向かって走り出した。
あの色はイワナか?それにしてはよく走るな。

竿を伸されないように、両手で耐える。 

下の瀬で暴れまわる魚をいなして、なんとか瀬脇の浅瀬に誘導すると、ようやく力尽きたようで抵抗しなくなった。

ゆっくり手元に寄せた魚体は、尺には届かなかったものの、9寸の立派なヤマメ。
Dscf4765
パーマークが消えかけて、サクラマスのような婚姻色が出ていた。
渓魚というより、鮭のよう。

渋い一日だったけど、このヤマメに出会えただけでも来た甲斐があった。

この1匹で満足して納竿。

古い堰堤を見て帰路についた。 
Dscf4784

帰り道で見たキノコ。 
Dscf4786
チャナメかと思ったが、笠の縁に条線がある。
クサハツかな、でもあの嫌な臭いがしなかったから違うキノコかも。







 

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