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2024年5月

2024年5月26日 (日)

大苦戦のイワナ釣り

今年初めてのイワナ釣りへ行って来た。

前日に国交省HPの水位計の数字を見ると、目的の川は結構増水している様子。
ただ、天気の良い日を選ぶと、梅雨入り前の最後のチャンスかも知れない。
釣果よりも好天を選んで強行することにした。

朝5時に車止めを歩き出し、2時間半の歩きで入渓点へ。
Dscf8001
増水はしているが、ギリギリ釣りになりそう。

最初のポイントでいきなり出たが、アワセが遅かったか途中でバレた。
その後少し先でまた出たがこれもバラシ。。

まあ、反応があるだけ良いか。

年のせいなのだろうか、前は何ともなかった高巻きが異様に怖い。
特に川に降りる所が恐ろしくて、ロープが欲しくなった。

さらに増水で膝上の渡渉を何度も強いられる。
10センチ水位が上がっただけで、遡行難度が倍くらい高くなる。
流されないよう歩くのにかなり苦労した。

毛鉤を置けるポイントも少なくて、瀬はほとんどダメ。
落ち込みの巻き返しや、脇のタルミを狙って毛鉤を打ってゆく。
しかし、出だしの好反応がウソのように全然反応がない。
 
全く釣れないまま2時間ほど経って、ようやく最初の1匹。
Dscf8020
この沢らしい綺麗なイワナ。
今年も会えてよかった。

その後も苦労しながら釣り上がる。 
Dscf8021
水温も低くて、腿まで水につかると震えてしまうほど。
イワナの姿も何度か確認できたけど、みんな上を見ていなくて、毛鉤を流しても知らん顔。
しつこく打ち込んでいると、うるさそうに逃げてゆく。

1時間ほどしてやっと2匹目。 
Dscf8028
普段なら写真に撮らないサイズだけど、この日は貴重な1匹。

溪に日が差し込んで、沢を抜ける風が生暖かくなってきた。 
Dscf8029
ハルゼミの合唱も大きくなって、ちょっと煩いほど。
魚は釣れないけれど、沢にいるだけでも幸福な気分になる。
若い頃と違って、「何匹釣れたか」より「どんな一日だったか」の方が重要になってしまった。

ただ、こういうスタンスでは満足感は得られても、釣りの腕は上達しない。

日当たりが良くて、明るい瀬。
ここで、この日初めて瀬で反応があった。 
Dscf8030
 
6寸くらいの白っぽいイワナ。
Dscf8035
チビだけど、今日の状況で瀬で釣れてくれたのは嬉しい。

その後はまた沈黙が続く。 
Dscf8036
 
途中の脱溪点で力尽きて納竿。
まだ10時半だが、もうこれ以上遡行する気力が無くなってしまった。
Dscf8038
 
クワガタソウの咲く川岸で早めの昼飯。
Dscf8040
 
帰りもまた2時間半の歩き。
 
若い頃はただただ辛かったが、山歩きをするようになってからは逆に楽しくなった。
ハルゼミの声が鳴り響く新緑の森は実に気持ちがいい。
やはり今日ここに来て正解だった。
Dscf8044
 
ヤマツツジがちょうど見ごろ。
Dscf8045
シャクナゲも期待していたのだけど、こちらはさっぱりだった。
今年はハズレ年かな?

ギンリョウソウ、そろそろ雨の季節が近い。 
Dscf8042
 
梅雨入り前にもう一回くらい行けるだろうか。
次はヤマメの溪に行ってみようか。



2024年5月19日 (日)

稲村岩尾根から鷹ノ巣山

鷹ノ巣山に登ってきた。
依然通行止めの稲村岩尾根を登り、石尾根で奥多摩駅に下山した。

ルート図

5年前から通行止めが続いている稲村岩尾根ルートだが、ネットを見ると結構歩いている人が多い。
道が無くなってしまったのは下部の沢沿いの区間だけで、そこだけ気を付ければあとは普通に歩けるらしい。

最初の頃に無理に通った人が事故で亡くなった、なんて話も聞いたが実際はどうなんだろうか?
ちょっと確かめてみたくなった。

という事で東日原バス停をスタート。
久しぶりの稲村岩。
Img_8925

日原川への道を下ってゆくと通行止めの標識。
自己責任で通らせてもらう。
Img_8926

巳ノ戸尾根への分岐、これを見ると事故があったのは巳ノ戸尾根ルートなのかな?
Img_8927
 
沢沿いに登ってゆく、かつての道は跡形も無いが、薄い踏み跡がある。
結構歩かれている感じ。
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キクラゲ?と思ったがオオチャワンタケかな?
Img_8929

所々に障害物があるが、多少でも沢を歩いた事がある人なら全く問題なし。
Img_8930

無事に尾根の取りつきへ。 
Img_8931
道はわかりにくいが、少なくとも命の危険を感じるような所は無かった。
ほぼ水線通しで歩けるし、足を濡らすような渡渉や巻くような滝も無い。
事故に遭った人はよほど変なルート取りをしたか、あるいはやはり巳ノ戸尾根で滑落したのだろう。

このルート最初の急登、稲村岩のコルまでがキツい。いきなり大汗をかいた。
Img_8932
 
尾根に乗ってしまえば、あとは快適な道が続く。
かつては登山者の列が絶えなかったこの尾根を独り占めとは大変な贅沢である。
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なんだろう?モリノカレバタケかな?
Img_8936
 
多少荒れているところもあるが、気持ちの良い尾根歩き。
なんといっても人に会わないのがいい。
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ヒルメシ喰いのタワに到着。
Img_8945
ここで休んでいたら鷹ノ巣尾根から登ってきた登山者と会った。
稲村岩尾根は通れないと思って八丁山経由で登ってきたと言っていたが、正直そっちの方が何倍も危険である。

ここから山頂へ最後の急登がキツイ。

ミツバツツジがちょうど見ごろ。 
Img_8946
 
フデリンドウ、久しぶりに会えた。
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山頂が見えてきた、もう少し。
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到着。
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富士山と
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南アルプスの展望。
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鷹ノ巣山はやはり稲村岩尾根で登るに限る。
酷い急登をこなした後にドカンと展望が開けて、爽快感がハンパない。

展望を楽しみながらゆっくり昼食を取って、下山にかかる。 
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新緑の石尾根、最高に気持ちがいい。ずっとこのまま歩き続けていたいような道。
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ちょっと寄り道して石尾根の主にご挨拶
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ミツバツチグリ
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ヤマツツジはまだ咲き始め。
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最後、車道に出た所でカモシカと出くわした。
撃たれないことを分かっているのか、まったく人を恐れる様子が無い。
Img_8973c
 
天地山のとんがり帽子見て奥多摩駅に下山。
Img_8974
 
好天に恵まれて気持ちの良い山歩きが出来た。

 


 

2024年5月 5日 (日)

五輪山東尾根

伊豆ヶ岳を歩いてきた。
西吾野から東尾根で登り、五輪山から東に下る尾根で正丸に降りた。

ルート図

連休中という事で、観光地はどこも人であふれかえっていて、遠出する気になれない。
山に行くにも、奥多摩駅や飯能駅のバス乗り場の大行列を想像すると足が向かない。
そもそも秩父周辺は、今の時期芝桜で大変な事になっている。

となると飯能あたりの低山しか選択肢がない。
出来るだけ人に会わないように、と今回のルートを選んだのである。


朝7時過ぎに西吾野駅を出発。
西武線にもハイカーが大勢いたが、ここはそれほど人は多くない。
Img_8893
 
国道から林道で川を渡って森坂峠へ。
Img_8894
普段はほとんど人の通らない道だが、2年くらい前にトレランの大会と鉢合わせして酷い目に遭った事がある。
細い道なので、ここから久通の集落に下るまでに20分以上待たされたのだ。

トレラン屋は、道を譲っても黙って駆け抜ける人がほとんどで非常に腹が立つのだが、この時は一人キレイなお姉さんが「すみません、ありがとうございます。」と言ってくれたので、心の狭い私でも全て許す気になれた。

今年も再来週に同じ大会があるようなので注意である。

一度車道に出て、琴平神社から伊豆ヶ岳東尾根へ。
ここは何度か下った事があるが、登りで歩くのは初めて。

麓の竹林にはタケノコが一杯出ていた。この辺には掘る人がいないようで、ほとんどイノシシに食われていた。 
Img_8895_20240504161901
 
いつの間にか新しくなった狢入り山のドラえもん。
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ずっと植林の退屈な尾根だが、上の方は雑木林が出てくる。
ヤマツツジもちらほら。
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ヒラタケが1個だけ出ていた。
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最後は崖の直登で頂上に出るのだが、山頂からは大勢の人の声が聞こえたので素直に巻いて頂上へ。

予想通り凄い人、山頂付近だけで50人くらいいた。
Img_8901
この山頂、前はもう少し展望があったような気がするが、今は灌木が茂って展望なし。
ただ、埼玉県もトチ狂って伐採したりしないで欲しい。

ここのヤマツツジはまだ咲き始め、今年は結構花付きが良いかも。
Img_8902
 
殺人的な人混みから逃げるように五輪山へ下る。
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青空に新緑が映える、涼しい風が抜けて気持ちがいい。
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少し下った展望地から、二子山と甲仁田山が見えた。ここから見るとカッコ良い山だ。
Img_8906

登山道が北に下る、ここから目的の尾根へ。
Img_8877
この尾根は何年か前に登りで歩いた事がある。
その時は、ここに「私有地につき通行禁止」という立て看板があった。
末端の南川集落からの取りつきも、住宅の脇の空き地から人目を忍ぶようにして登ったので、もう二度と歩くことは無いと思っていた。

今回は看板は無くなっていたものの、入口にロープが張られていたので状況は変わってないと思うが、気が付かなかったことにして入らせてもらう。

尾根を進むとすぐに640mの丸山。 
Img_8880
この尾根、十津川村さんがおっしゃる通り、下りで歩くとかなり手ごわい。
事前に地形図を見て、間違えそうな所は全部チェックを入れてきた。

まず、ここからの下りが最初の難関。
3方向に尾根が下っていて、正解は南東方向にぼんやりした尾根型を下る。

地図を見ながら無事に正解尾根へ。
Img_8908
 
598の笠岩。
Img_8909
左側から簡単に登れる。
岩の上で早めの昼食休憩。
風もなく、暑くも寒くも無くて気持ちの良い昼休み。

休憩後、痩せ気味の尾根を進むとすぐに岩場。 
Img_8910
 
念琴岩というのだろうか?
Img_8911
 
ここを越えてからがこの尾根の核心部。
540圏で尾根を逸れるように北東に下る。
さらに、50mほど下って尾根が広がった所から東北東に下る。

この辺りはずっと地図とにらめっこしながら歩いた。
一見して地図が頭に入ってしまう人ならそんな必要も無いのだろうが、私は3歩歩いたら忘れてしまうので、こまめに地図を見ていないと確実に道を失う。

緩い鞍部を過ぎて登り返した所が501ピーク。
Img_8913
白状すると、実は先週もこの尾根を下っていた。
その時も何度か道を間違った上、最後にここからの下りで道を失った。
なんとか降りたものの、あまりに悔しくて今回のリベンジに至ったのである。

なので、今回は慎重に。
ちなみに本来のルートでは、ここから東南東に続く尾根で南川に降りるのだが、今回は正丸駅に下る。

501から北東に伸びる尾根を下り、尾根型が痩せた先の小ピークから東に岡房集落へ下る尾根を確認。
ここも一度下ってみたいが、今回はそのまま北に進む。
Img_8915

その先で尾根が北東に曲がった平坦地からの下りが超難しい。
割と明確な尾根が北北西に下っているが、方向的におかしい。
その右に緩い尾根型が北に延びているので、半信半疑でこれを下る。
 
・・・が、尾根はシダの群生する窪に吸収されてしまう。
そして、左方向を見ると、先ほどの北北西尾根が地形図ではよくわからない形で分かれて、目的方向に下っている。

クソっ、やはりあっちだったか!
と、見ると、鹿道程度の踏み跡が目的尾根方向にトラバースしているではないか。

神の救い、とばかりそれを辿って尾根に乗ると、わりとはっきりした踏み跡がある。
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これを追うとブル道に出て、そのまま尾根に沿って下っていた。
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しばらく並走していたブル道は尾根を横切って左右に下ってゆく。
踏み跡はないが、もう、すぐ先を電車が通っている。

線路を右に見ながら、薄い踏み跡を追って尾根を下ると
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墓地がある平地に出た。
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あとは明確な道で、正丸駅から斜め階段を下りた先のガードに降りた。
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最後、ちょっと怪しかったが、とりあえずリベンジできたかな。
久しぶりに難しくて面白いルートファインディングを楽しめた。


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