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2023年8月 1日 (火)

槙ノ沢 古い記憶を追う沢旅

滝川支流の槙ノ沢に行って来た。
今回は釣りというより沢歩きが目的。
20年くらい前に見たローソク岩という奇岩を見に行こうと思ったのだ。

ルート図

前夜に出会いの丘に到着して仮眠をとり、明るくなった5時ころにゆっくり起き出すと、昨晩酒盛りをしていた2人組が出発の準備をしていた。
自転車を用意しているところを見ると釣り人に間違いない。

今回は先行者がいても行き先を変えるつもりは無かったが、一応確認しておこうと声をかけたら、なんと保存会のTさんであった。
聞くと同じ槙ノ沢に入ると言う。
同行の友人は腰が痛くて行けなくなったそうで、せっかくだからご一緒しましょうという事になった。

自転車で林道を進み、登山道へ入る。
若くて体力もあるTさんは歩くのが早い。泊り装備の私は付いて行くのがやっとである。
火打石で休憩した時には汗びっしょりになってしまった。

川へ降りる踏み跡は、降り口で新しいピンクテープに騙されて変な尾根を下りそうになった。
間違って下ると末端で往生するはずである。

川に降りたところで荷物を下ろし、軽装になって遡行開始。
予想通り水が少ない。
Dscf7127
 
最初は荒れた河原が続くので飛ばし気味に釣って、雰囲気が良くなってから本格的に釣り始める。
Dscf7134
 
快調に釣るTさん。フライなのだが大場所で粘ったりしないので良いペースで釣りあがる。
Dscf7136
 
私も何匹か綺麗なイワナをゲット。
Dscf7138

大樋の滝。
あの倒木大水で流されないかな、と思っているのだが、台風19号の大雨でも残ったので、もう自然に朽ちるのを待つしかなさそう。
Dscf7135
この滝の巻道は取り付きの斜面が崩落しており、下流側からいやらしいトラバースを強いられた。
 
逆くの字の滝。
Dscf7142
 
川沿いは花盛り。
ホトトギスの花を久しぶりに見た。
Dscf7140
 
イワタバコ
Dscf7130
 
タマアジサイ
Dscf7143
 
良いペースで八百谷出合へ。
Dscf7147
 
せっかくなので、かつて釣橋小屋へ続いていたという道を覗いてみたが。。
Dscf7148
 
かろうじて道跡は確認できたが、すぐ先で不明瞭になっていた。私レベルが辿れる道ではなさそう。
Dscf7149

化け物滝で日帰りのTさんと別れ、ここからは一人で先へ進む。上も荒れた河原。
Dscf7150
 
ここでも斜面が崩落していた。
Dscf7161
 
日当たりの良い谷は明るくていいのだが、暑い。
Dscf7162
 
荒れた河原をひたすら歩き。
Dscf7163
 
振り返ってローソク岩(ミョウキ岩)。これで今回の目的は達成。
Dscf7169
 
まだ時間があるので、魚止めを確認しておこうとさらに進むが、この1匹を最後に反応が無くなった。
Dscf7171
 
この1370m圏の二股(萩止ノ沢出合?)が魚止めと思われる。
Dscf7174
実は、前回来た時に、この辺りの左岸に少し高くなった平地があり、古い鍋など人の生活の痕跡を見た記憶があるのだ。
ただ、その時同行した友人はそんなものは無かったと言うし、普通に考えれば増水で洗われそうな場所に小屋など建てるはずがない。
もともと記憶力には自信が無いので、翌日に遡行した八百谷の造林小屋跡の記憶と混同していたのかも知れない。

その事の確認も今回の目的であったのだが、これだけ崩落で荒れてしまっていてはどうにもならなかった。
件の平地の前にちょっとしたプールがあって、尺上のイワナを釣ったのだが、跡形もなくなっていた。
 
さらに少し遡行してみたが、荒れて水も少なく魚が居そうな感じがしない。
Dscf7175
 
ほとんど伏流。もしかしてこの上で水が復活してイワナがいるかもしれないが、釣りの対象にはならないかな。
ここで引き返す。
Dscf7176
 
帰路でみたローソク岩。自然の造形って素晴らしい。
Dscf7178

帰りの下降がとにかくキツかった。さほど悪い所はないのだけど、炎天下のゴーロ歩きが堪えた。

2時間以上かかってなんとかテン場に戻る。
もう疲労困憊である。

しばらく休んでからタープを張り
Dscf7188

焚火はどうしようか迷ったのだが、河原に乾いた流木が大量に打ち上げられており、これを利用しない手は無いと小さな火を起こした。 
Dscf7185
 
沢で冷やしておいた酒を飲みながら、久しぶりにビリー缶で飯炊き。
Dscf7199
焚火を見ながら酒を飲む。これ以上の幸福が世の中に存在するだろうか。

満足感に包まれながら飲んでいたら、異様に酒が回ってしまい、早々に寝てしまった。


翌日は釣橋小屋まで行って、本流を釣りあがる予定でいたのだけど、昨日の遡行で予想以上に消耗してしまってそんな気になれなかった。
朝、テン場の前でちょっとだけ竿を振ってイワナの顔を見て、そのまま踏み跡を登って帰路についた。

20年前は翌日に八百谷を遡行したのだけど、もうそんな体力も気力も無くなってしまった。

 

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コメント

JICKYさん、こんにちは。
充実の山行ですね。ローソク岩、初めて知りましたが、なるほど、これは記憶に残りますよ。
乾いた河原と流木の写真に妙にそそられました。今年は予定はしていませんでしたが、タープ泊をしたくなってしまいました。
焚火ですが、私は連日の雨でずぶ濡れになった流木で苦戦することが多かったこともあり、今では大量の着火剤と立ち枯れの木を伐るためのノコギリを(晴れていても)必ず持っていくようにしています。JICKYさんは、何か対策を取られていますか。

十津川村さん
ローソク岩を見る、という目的は達成しましたが、小屋跡?を含め、かつての槙ノ沢の姿は見る影もありませんでしたし、なによりイワナがあまり釣れませんでした。
なので充実の山行とは言い難いかもしれません。
でも、焚火して酒を飲んでいたら、そんな事はどうでも良くなりました。(笑)

濡れた木の燃やし方ですが、私もかなり苦労して着火しています。
とにかく、細かい芝や枝を大量に集め、できるだけ隙間ができないよう、平行に並べて種火を覆って熱をこもらせるのがキモです。
最初は煙が出るだけで全く火が付きませんが、辛抱強く小枝を重ねているうちに、突然火が付きます。
時間はかかりますが、雨の中でもこれで火が付きます。

写真を拝見して、とてもホームグランド感があります。20年前の釣りはこれ
http://www.yasutani.com/tani/2002/20020727.htm
かな。だとすると、JICKYさんが尺を釣られたのは八百の方ですね。

安谷さん
記録が残ってましたか、懐かしく拝見させていただきました。
八百谷でも泣き尺を釣ったのを覚えていますが、34センチを釣ったのは間違いなく槙ノ沢の方ですね。
初めて釣った尺イワナを水槽に入れて撮影していたら酸欠で弱らせてしまった事を、開けた河原とローソク岩の光景とともにはっきり覚えています。
その光景の中に人の生活痕が残っていたのですが、これは記憶違いかも知れません。

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