今年初のイワナ釣り
今年初めてイワナの溪へ行って来た。
毎年、五月の声を聞いたら行っていたのだが、今年はタイミングが合わず、気が付いたら梅雨に入ってしまった。
雨の釣りはさほど苦にしないのだが、水量が多いと釣りにならないし、なにより遡行が大変なのだ。
下流の水位計の数値とにらめっこしながら、どうにか落ち着いてきたところを狙って出撃した。
2時間半の歩きで川に降りる。
多少増水気味だが、なんとか釣りになりそう。
入渓してすぐの瀬でいきなり8寸クラスが出た。
これは期待できるかも?と思ったが、入渓点で釣れると後が続かないというジンクスは健在だった。
そのあとはしばらく沈黙の時間が続く。
やっぱり水量が多くて、ポイントが少ない。
遡行はなんとか水線で突破できる程度で助かった。
去年は何度も高巻きを強いられてクタクタになったのだ。
何匹か定位している魚を見たが、水面には興味がないようでガン無視される。
やっぱり水が多いと毛鉤はキツいなあ。
1時間ほど遡行して日が高くなり、時折生暖かい風が抜けるようになってきた。
そろそろ良い時間だろう、と思ってきたところでやっと出た。
右の反転流から白泡の脇に吸い込まれた所で反応。
思ったよりもいい引きで9寸。久しぶりにこのクラス釣ったな。
そこから先はほぼポイント毎に7~8寸が出始めた。
調子よく釣りあがってこのポイント。
大岩の下、やはり白泡の脇で出た。
掛けた瞬間に糸鳴りがして、一気に底まで持っていかれる。
1分ほどやり取りして上がってきたのは久しぶりの尺イワナ。
イワナの尺は何度も釣っているけど、やはり嬉しい。
これでもう満足。
その先は瀬が続いて反応が無くなった。
瀬の釣りが好きな私には少々物足りなさが残ったが、とりあえず尺を頭にツが抜けたので贅沢は言えないか。
帰りの山道でかすかにハルゼミの声を聞いた。
夏は嫌いではないが、一番良い季節に釣りに行けなかったのは悔いが残る。
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