棒杭尾根からグミの滝
奥多摩から秩父の山を歩いてきた。
倉沢バス停から棒杭尾根を登り、グミの滝へ下るルート。
ルート図
急に太平洋高気圧が勢いを増して、猛暑日予報の週末。
本来なら山ではなく沢を歩きたいところである。
ただ、記事にはしなかったが、実は先週秩父の沢に釣りに行って来たのだ。
増水した渓で散々な目に遭い、しばらく釣りは良いかな、と思ったのである。
とは言え、マトモに尾根を歩くと暑さにやられそう。
沢沿いで少しでも涼しそうなところを探して、今回のルートを選んでみた。
朝9時に倉沢バス停をスタート。
この時間ですでに酷い暑さ。。こんな日に林道歩いてたら倒れそう。
ところが、林道に入ると上流から涼しい風が吹いて、実に快適。
沢筋の冷気は天然のクーラーである。
途中崩落があったが、問題なく魚留橋に到着。
橋の手前に塩地谷右岸道の取りつき。
ここからヨコスズ尾根に乗るというルートでも良かったかな。
これが魚留の滝か?
橋を渡り、長尾谷沿いにさらに進むと
棒杭尾根の取りつきに着く。
沢から離れ、尾根を登り始めると急に暑さが迫ってくる。
しばらくは藪っぽかったが、尾根に乗ると道が良くなった。
予想通り植林帯の鬼急登。道が切ってなければとても登れない急斜面が続く。
こまめに給水し、汗を拭いながら登ってゆく。
1000mを越えた辺りから自然林になり、ハルゼミの合唱が始まった。
この辺は風が抜けて気持ち良い。
ブナの大木。この尾根の主かな。
1時間半ほどの急登でやっと登山道に出た。
林道崩落の注意書き。
道を横切ってそのまま登り、岩っぽい尾根を進むと
1449の棒杭ノ頭に到着。
夏は背中にかいた汗でズボンまで濡れてしまうので、腰にタオルを挟んで歩くのだけど、この時点でもう絞れるくらい汗をかいた。
ピークから下った所で昼食休憩。コバエが煩い。
ここからが今日のメイン。グミの滝目指して無名の尾根を下る。
長沢背稜からグミの滝のルートは、もっと西の一杯水分岐から下るのだが、ヤマレコの記録を見ると、最近はここから下る人が多いようだ。
切れ切れに薄い踏み跡があるが、ほぼ鹿道。コンパスを見ながらボンヤリとした尾根型を追って下る。
写真より傾斜がキツく、何度かスリップした。
100mほど下ると尾根がはっきりしてきて、踏み跡も明瞭になる。
思ったよりいい尾根。マーキングの類が一切無いのもいい。
なんだ、思ったより楽勝じゃん。と、油断したら最後にミスった。
尾根型を追っていたら滝寄りに下ってしまい、崖で行き詰った。
右手に正解尾根が見える。くそ~あっちだったか。。
乗り換えようと泣く泣く急斜面を登り返していたら、謎の踏み跡が斜面を横切って続いていた。
これを辿って正解尾根に復帰。
鹿道だったのかな?それにしては踏まれている感じだけど。
踏み跡はそのまま尾根を下るように見えたが、途中で藪に埋もれて見失う。
コアジサイ、花が咲いていると藪も癒される。
最後は草と低木の藪を分けて、強引に沢に降りた。
ミスはしたが、うまい具合に滝のすぐ下に降りることができた。
ちょっと遡行してグミの滝。久しぶり。
ヤブ漕ぎで汗をかいた体に瀑風が気持ち良い。
この時点で1時50分。バスは4時まで無いので、30分ほどゆっくり涼をとった。
休憩後、道を下る。ワサビ小屋跡。
仙元谷左岸の道は崩落が進んでいると聞いていたが、なんとか歩けた。
ヤマレコだと、一度沢に降りるとあったが、そんな所は無かった。多分右岸の道で巻いてしまったのだと思う。
最後は1時間の林道歩きで川俣へ。
時間があったので大日堂にお参り。
4時のぬくもり号を待って、帰路に着いた。
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