三ツドッケからシャクナン尾根
久しぶりに三ツドッケに登ってみた。
東日原からヨコスズ尾根を登り、シャクナン尾根を下るルート。
ルート図
うっかり寝坊してしまい、奥多摩駅に着いたのは8時過ぎ。
好天の日曜日とあって、登山客の数が凄い。
これは東日原まで立っていくようかなあ。。
バス乗り場に行くと、すでにバスが停まっていたが、中はガラガラ・・?
乗り場で係員が、「川苔山と鷹ノ巣山の登山道は通行止めでーす!」と、しきりに注意を促していた。
え?川苔山の道も通れないんだ?だからこんなに空いているのか。
それを聞いて、慌てて引き返す人もチラホラ。
そのせいもあってか、鴨沢行きのバスは大行列。臨時バスが2本も出ていた。
奥多摩湖周辺の山に行く人もいるだろうけど、雲取山も凄い人だろうなあ。
ガラガラのバスに揺られていくと、何故か川乗橋で降りる登山者がいる。
「川苔山の道は工事で通行止めですよ?」と車掌さんが注意すると「え!?そうなんですか?」などと言う人も。。
あれだけ乗る時に注意していても、聞いてない人がいるのだなあ、とあきれてしまった。
川乘橋のゲートには警備員が居て、どうやら徒歩でも入れない感じ。
これは鳥屋戸尾根もしばらく使えないようかな。
東日原に着いたのは9時すぎ。
すぐに準備をして歩き出す。今日のルートはケツが決まっているので、あまりゆっくりできない。
植林の急登を過ぎると、雑木林の道。この辺はまだ緑一色。
ヨコスズ山を過ぎて、稜線の道になると、チラホラ色づいた木も出てきたが、まだまだといった感じ。
今年は紅葉遅れているのかな。
2時間ほどで一杯水避難小屋に到着。
コロナ太りで体が重くて、途中で4人に追い抜かれたのだが、そこそこのペースで歩けている。
ここで一息入れようかと思ったが、人が居たのでそのまま登る。
道はしっかりしているけど、傾斜は上に行くほど急になってゆく。
そろそろ足がキツい、やはり小屋で一本立てておくのだった。
小屋から30分の急登で、なんとか頂上に到着。
かなりキツかった。最後の急坂で足が攣りそうになった。
三ツドッケってこんなにキツかったっけ。。
ここで突然カメラのバッテリーが切れた。
サードパーティーのバッテリーなので、残量表示が無効になっていることを忘れていた。
なので、この後は写真無し。
一息入れた後、藪っぽい踏み跡を辿ってシャクナン尾根を下る。
最初のピークをよじ登った所で昼食休憩。
ようやく時間が見えてきたので、ちょっと落ち着いて弁当を使った。
今が12時。この先で多少迷っても、4時間あれば大日堂まで下れるだろう。
休憩後、急坂を恐々と下る。
私は高所恐怖症なので、こういう高度感のあるところは大の苦手。
立ち木や根っこに掴まり、1歩1歩積もった落ち葉を足で除けながら慎重に下った。
どうにか無事に鞍部に降りて一安心。
最初にここを下った時は怖くて死ぬかと思ったのだが、その時の印象が強かったせいか、今回はさほどでも無かった。
人間の感覚ってこうやって麻痺してゆくのだな。
難所を無事に乗り越えて緊張が切れてしまったか、3つ目の小ピークからの広い斜面の下りで方向をミスった。
前回は右方向に下って途中で難儀したので、今回は気持ち左寄りを意識していたら、あさっての方向に下ってしまった。
気が付いた時には下に林道が見えており、登り返すのも面倒になって強引に降りた。
結果はオーライでもこういうのは気持ちが悪い。
敗北感をかみしめながら林道を歩く。
1260ピークを林道で巻いたところから後半戦の下り。
十津川村さんの情報では、比較的しっかりした踏み跡が使える、との事。
今度は失敗しないよう、気を引き締めて行く。
尾根を回り込む最初のカーブに古いマーキングがあり、植林帯の中に道型が下っていた。
細いが結構踏まれていて、私レベルでも問題なく道を追える。
すぐにブル道に出て道が切れるが、なんとか復帰。
大きく電光形に下って、尾根に乗った所から尾根沿いに下る。尾根筋は踏み跡が不明瞭。
斜面に逸れてゆく道を見逃さないよう、注意しながら薄い踏み跡を追って行くが、914から少し下った藪っぽい斜面で道を失った。
ここは適当に下ると、最後に確実に行き詰るので、何としてでも道を見つけなければならない。
キイチゴのトゲ藪をかき分けて、右往左往しながら道を探すと、10mほど下った所で尾根を横切って行く踏み跡を発見した。
草に埋もれかけているが、しっかりと踏まれた道が斜面をトラバースするように下っている。
多分あの藪区間を右から巻くように道がついていたのだろう。
これを辿って、無事に林道に降りることが出来た。
降りたところは、グミの滝への分岐のすぐ上。
ここまで一気に下れれば、時間と距離を大幅に短縮できる。
十津川村さんのおっしゃる通り、たしかに便利なルートだと思った。
今回下ったのは、林道から北東方向に延びる尾根だが、もう1本北側の尾根も多分下れるはずである。
あまりメリットは無いが、前半戦のリベンジもかねて、機会があったらそちらも歩いて見よう。
あとは林道を延々と下って浦山大日堂へ。
細久保谷の流れにヤマメを探しながらゆっくり下ったが、16時のバスには余裕で間に合った。
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