増水のイワナ釣り
ようやく梅雨が明けたので、イワナ釣りに行ってきた。
結果から言うと惨敗。チビイワナが1匹釣れただけだった。
朝4時半に車止めを出発、入渓点まで2時間ちょっとの山歩き。
2年ぶりに歩いたら、ずいぶん様子が変わっている。
所々で道が埋まって歩きにくくなっていた。
スズタケが枯れた斜面から、土が流れているのだろう。
歩く人も減っているようで、あまり踏まれていない感じ。
一方で、危険な場所には鎖が付けられていたり、ハシゴが掛けられたりしていた。
崩れそうな斜面には土留めの丸太が埋められたりと、整備はされている様子。
尾根の乗越にはこんな標識も。
川への下降路も踏み跡が乱れて薄くなり、少し迷った。
以前はヘッデンでも歩けたけど、今はもう無理だな。
7時に川に降りる。
予想通り増水していたが、なんとか釣りにはなりそう。
釣り支度を整えて遡行開始。
しかし、増水していてルート取りに悩む。
ここは平水なら右の岩壁に沿って水中のスタンスが拾えるのだけど、この日は無理。戻って巻く。
ポイントもほぼ白泡に埋まって、釣りにならない。
流れの脇のタルミや、巻き返しのわずかなポイントに毛鉤を置いてゆくが、全く反応が無い。
釣りも厳しいが、遡行もキツい。
ちょっとした渡渉も膝上まで来るのでおっかなびっくり。水圧に耐えながらすり足で渡る。
水線で行けない所も多く、嫌らしい草付きを巻いたり、一か八かで岩を飛んだりと、ギリギリの遡行が続く。
普段は2~3回竿を畳むくらいで済むのに、この日は巻きやヘツリで10回以上竿を仕舞わされた。
泥壁を登ったり、藪を這いくぐったりして、ウエアもザックも泥だらけ。
ただ、渓は心配していたほど荒れていなかった。
新たに崩れた個所もあるが、埋まっていた淵が掘られていたりして、渓相は一時期より良くなったかも知れない。
魚が釣れないので花の写真。
トリアシショウマだと思ってたけど、アカショウマかも?
カラマツソウ。
どうにか6寸くらいのイワナを釣った所で脱渓点に到着。
時刻は11時。いつもより一時間以上余計にかかってしまった。
途中で岩を飛んだ時に右ひざを少し痛めてしまって、この先の遡行は厳しそうなのでここで終了。
とりあえず、ボウズにならなくて良かった。
コミネカエデの紅葉。
帰り道、倒木にヒラタケが一杯出ていた。
ブナの巨木。
キノコが生えたり苔に覆われたりして、年々弱っていくけど、今年もしっかり葉をつけていた。
この分だと、私より長生きしそうだな。
3時間の歩きで無事下山。
イワナは釣れなかったけど、久しぶりにハラハラドキドキの遡行で、沢歩き的には面白かった。
釣りの方は近いうちにリベンジしたい。
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