森林浴散歩
暇にあかせて家の近所をさまよってきた。
ネットを見ていると、今も普段と変わらず山や釣りに出かけている人がいる様子。
私は自分の判断で山を控えているだけなので、「不謹慎だ!」などと非難するつもりはない。
山に行く人の言い分は私にも理解出来るし、よくわからないけどパチンコ店に並ぶ人にだって彼らなりの理があるのだろう。
考え方は人それぞれ・・・
と、頭では理解しているつもりでも、やはり人の山行記事を読むと、何か心に引っかかりを感じてしまう。。
こういうマイナスの感情を抑制できない人が自粛警察になってしまうのかも知れない。
もっと広い心を持てるようになりたいと思う。
そんな訳で、モヤモヤを解消するために散歩に出かけた。
今日も身近な花の観察。
ヒルザキツキミソウ?と思ったらユウゲショウのよう。
十文字のめしべがかわいらしい花だが、アスファルトの裂け目からたくましく成長していた。
小さな雑木林、子供が小さい頃はよくカブトムシを採りに来た。
林床に白い花の群落。
ハナニラかと思ったが違う。
オオアマナという花のようだ。
外来種で繁殖力が強く、問題になっているらしい。
ここでも、管理している人たちに駆除されたと思われる大量の花が抜き捨てられていた。
10分もあれば1周してしまう小さな林だけど、木々の緑の中を歩くのは気持ちがいい。
自然の中で木に親しむ森林浴が健康に良いと言うのは広く知られている。
木々の出すフィトンチッドという物質の効果であるという。
でも、これはもともと木が病原菌や害虫から自分の身を守るために放出する有毒物質なのだとか。
人間は昔から植物のアルカロイドを薬として利用してきたが、フィトンチッドはそこまで強く作用しないようだ。
微量の毒性分が体に入ると、その刺激で体内の防御機能が活性化し、免疫力が高まるという事らしい。
フィトンチッドの効果だけではないだろうが、実際に森林浴で免疫力が上がったという研究結果も発表されている。
たしかに、私も山歩きを始めてからあまり風邪をひかないようになった。
免疫力という言葉は最近注目されるキーワードになっているらしい。
「発酵食品が効果的」などと誰かが言った途端、スーパーの棚から納豆が消えたなんていう話も聞く。
そんな騙され 影響されやすい国民性だけに、「森林浴が効果アリ」なんて広まってしまうと、多くの人が山に殺到してしまうのではないかと心配になってくる。(笑)
近年、あちこちで見かけるようになったナガミヒナゲシ。
これも外来種、他の植物の生育を阻害する物質を出して分布を広げるので問題になっている。
花がきれいな上に、夏までには種を飛ばして枯れてしまうので、あまり積極的に駆除されていないようだ。
植物の場合、外来種より帰化種と言う呼び方が一般的なように思う。
ある植物学者によれば、野生化して勝手に生えているのが帰化種で、チューリップのように人間が管理しているものが外来種なのだそうだ。
魚で言えばバスやギルは帰化種で、ニジマスなんかが外来種という事になるのだろうか。(ニジマスも一部で野生化しているが。。)
なかなか芽を出さないので、名前がわからなかった木がようやく芽吹いた。
ネムノキだった。
夏が立ってやっと起きだすとは、名前に違わず相当な寝坊助である。
この木が幻想的な花を咲かせる頃には、今の騒ぎが少しでも落ち着いてくれると良いのだけど。
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