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2020年4月12日 (日)

なんとか1匹

今シーズンの初釣行に行ってきた。
 
何やら物騒なウイルスが流行っているせいで、なんとなく出かけるのを躊躇してしまっていた。
休日にフラフラと出歩いていると、近所の目も気になる。
しかし、これから山も渓も一番良い時期を迎えようというのに、家に籠っているのはどうにも我慢ならない。

要は他人と会わないように行動すればいいのだ。
船や釣り堀と違って、渓流はもともと人を避けなければ釣りにならないのだから、あとは行き帰りに公共交通機関を使わず車で行けば良い。
最近は弁当を持参するようになったので、途中でコンビニに寄る必要も無くなり、それこそ家を出てから帰宅するまで誰にも会わずに済む。

という事で、重い腰を上げて釣りに出かけた。
例年通り、今の時期は里川のヤマメ狙いである。

いつもよりゆっくりと出かけ、朝8時過ぎに現地に着くと、予定していた入渓点には釣り人と思われる車が停まっていた。
この時間なら先行者が居て当然か。
仕方なく上流に車を走らせ、その上には誰も入っていない事を確認してから、当初予定していた脱渓点まで戻って川に降りた。
ここから入れば、下の人とは半日くらい間を開けられるはずである。

植林の急斜面を下って河原に降りる。
久しぶりの沢音、ミソサザイの囀り。やっぱり沢は良いなあ。。
Dscf4192
 
昨夏以来の竿の感覚を確かめながら、ゆっくりと遡行してゆく。
Dscf4193
 
山の木々が芽吹き始め、ボンヤリとした色彩の中にミツバツツジのピンク色が映える。
魚の反応は全く無いが、沢を歩いているだけでも癒される。
Dscf4194
 
昨年の台風の影響はそれほど無さそうだったが、所々で土砂が河原を埋めていた。
Dscf4195
魚が出ないのはこのせいかな?水量も少し多めだし。。
 
淡々と竿を振りながら、ひたすら沈黙する水面を眺めながらの遡行が続く。

すでに釣りではなく、竿を片手の沢登りになってきた。
Dscf4196
入渓から3時間経っても釣果ゼロ。。

気温も上がってカゲロウが乱舞しているのに、ライズの一つも無い。
瀬尻から走る魚影も無く、そっと覗き込んだ淵にも定位する魚は見当たらない。
いつもは釣れなくても魚の姿くらいは見られるのだが・・

日当たりの良い河原で早めの昼食を済ませ、再び魚っ気の無い沢を歩く。
そろそろボウズの三文字が頭をかすめるようになってきた。 

もちろん、釣れないのは魚影とか条件のせいだけではなく、腕が悪いからである。
上手い人なら、この状況でも顔くらいは見られるはずだ。
源流のイワナばかり釣っていい気になっていても、激戦区のヤマメを相手にしたら手も足も出ないのが現実である。
 
なんとか1匹だけでも、といつもより丁寧にポイントを攻めていく。
慎重にアプローチし、体を低くして出来るだけコンパクトに竿を振る。
水面を叩かないようそっと振り込んで、不自然にならないよう毛鉤を流す。
こんなに真剣に釣りをしたのは何年振りだろうか?

開始から4時間、この瀬尻で初めて魚の反応があった。
Dscf4197
と言っても、毛鉤とは全然違う場所でライズしたので、本物の虫に反応したのだろう。
 
こういう場合、フライの人なら飛んでいる虫に似せた毛鉤を使うのだろうけど、私はそういう毛鉤は持ち合わせていない。
「虫そっくりの毛鉤を使えば釣れて当たり前」とうそぶいているが、実際は手の込んだ毛鉤を巻くのが面倒くさいだけである。

当然この魚を釣る事は出来なかった。
 
ようやくの魚の反応に少しテンションが上がってきたが、そろそろ終了点が近い。
いよいよボウズを覚悟し始める。
 
出来ればヤマメを釣りたかったので、ヤマメの着きそうな瀬を中心に流していたのだけど、この期に及んで贅沢は言ってられないので、イワナの居そうなポイントも全部叩いていく。

すると、この岩の下に巻き返す流れに毛鉤を送り込んだ時に魚の反応があった。 
Dscf4205
残念ながら掛け損ねたが、イワナならもう一度出るはず。
少し時間を空けて再び毛鉤をを流すと、今度はしっかり掛かった。

今日初めての魚の手ごたえ、バラさないよう慎重に引き抜いた。

てっきりイワナと思ったが、手元に寄せてみると綺麗なヤマメ。 
Dscf42021
6寸のチビだけど、貴重な1匹である。
最後の最後になんとかヤマメの顔を見ることが出来た。
 
その後、すぐに脱渓点に着いてしまってこの日の釣りは終了。
ガレた斜面を這い登って林道に上がった。

解禁釣行でボウズを食らわなくて本当に良かった。
今月中に、もう一度くらいヤマメに会っておきたいなあ。



 

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釣り」カテゴリの記事

コメント

Jickyさん、こんにちは。
里川でのヤマメ釣り、いいですね。何ともいい色の一匹です。
当方、関東の川も毛針も初心者なのですが、やはりヤマメは難しいのですね。

当方、当初より楽観しておりまして、山へ、繁華街へと、毎日毎晩、飛び回っております。家にいろ、と不安を煽り続けるワイドショーや報道番組は、空前の試聴率に沸きかえっているそうですが。

十津川村さん
半日粘って、どうにか顔を拝めました。やはり秩父の里川で鍛えられたヤマメは一筋縄ではいきません。
私もテレビで大騒ぎしているのをどこか冷めた目で見ておりますが、万が一自分がもらってきたら身近な人に迷惑をかけてしまうので、出来る範囲で自重しています。

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