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2019年4月

2019年4月30日 (火)

毘沙門山から茅ノ坂峠

 4月28日、安谷さんと再び毘沙門山に登ってきた。
 
1月に登った時に「アカヤシオの時期に茅ノ坂峠までの稜線を歩いてみましょう」と話していて、少し遅いかも知れないが行って見ることにしたのだ。
 
ルート図
 
朝7時に待ち合わせ。
安谷さんの車を茅ノ坂峠にデポしてから一度戻って、かなめトンネルからスタート。
Img_1069
前回は池原から歩き出したが、今回は行程が長いので巡視路でショートカットする。

林道を終点まで歩いて、鉄パイプの橋で長合沢を渡り、鉄塔巡視路に取りつく。
Img_1071
 
最初は植林帯の急登。
Img_1072
 
尾根に乗り、前回歩いた道に合流する。
植林帯の切れ目で新緑がまぶしい。
Img_1074
 
木々の合間に二子山、この角度から見ると三子山に見える。
Img_1076
 
さらに進むと、帰路に歩く稜線が見えてきた。
Img_1077
なんか岩稜が見えるような・・・気のせいかな?(笑) ←笑い事じゃなかった。 

長合沢ノ頭へは壁のような急登。
Img_1080
 
長合沢ノ頭からそのまま西へ行っても良かったのだが、天気も良いので毘沙門山に寄って行くことにした。
前日に雨が降ったせいか空気も澄んで、相変わらずの大展望。
 
両神山
Img_1086
 
二子山
Img_1085
 
甲武信岳方面、沢筋に雪が残っている。
Img_1087
 
和名倉山、こちらも雪が見える。
Img_1088

雲取山方面
Img_1089

前回は寒くて長く居られなかったが、今日は暖かくてゆっくりと展望を満喫できた。
 
再び長合沢ノ頭に戻って、稜線を西へ進む。
Img_1091

ミツバツツジが見ごろ。
Img_1093

すぐに巨岩が現れた。 
Img_1095
どう見ても登れそうにないので、右から巻こうとしたら崖になって行き詰った。
強引に登れば稜線に乗れそうだったが、無理はしたくないので一度戻って左から巻く。
 
こちらもすぐに崖になった。
Img_1097
この辺はヤブレガサが一杯出ていたけど、摘んでる余裕は無い。
 
なんとか行けそうなルートを見つけて岩壁を登る。
Img_1099
取りつきは楽そうだったが、上は立っていて結構難しい。
最後は3点確保できなくて、2.5点確保でギリギリ登った。
これをやってしまうと、もうクライムダウンは出来ないので、引き返すにしても懸垂で降りるしかない。
30m持って来ればよかった・・と激しく後悔。
 
どうにか稜線へ。
Img_1100
ナイフリッジというほどでもないが、両側とも切れ落ちていて、マジで怖い。
 
下を見ると本当に足が震えて動けなくなってしまうので、足元だけを見ながら慎重に進む。
Img_1102
安谷さんが先行してくれたのでなんとか越えたが、一人だったら怖くて行けなかったと思う。 

核心部は写真撮ってる余裕なし。
立って歩けないので、這いつくばるようにして進んだ。

振り返って、歩いてきた岩稜。
Img_1103
写真だと大した事ないように見えるが、この通過で寿命が3年ほど縮んだ。
ここはもう2度と歩きたくない。
 
北アルプスの岩場とかはもっと高度感があって恐ろしいのだろうけど、私にはこれでも十分怖かった。
アルプスのルートと違ってクサリもハシゴも無いし、岩も所々動いたり剥がれたりするので、生きた心地がしなかった。
頭のネジが2,3本外れているような、壊れた人以外は行かない方が良い。 


ようやく尾根が広がって一安心。ウノタワのような広い窪地になっていた。
ここで大休止。
Img_1105

ヒトリシズカが群生していた。
Img_1107
 
その先も痩せて岩場もあったが、一応踏み跡があり、ロープなども残されていた。
Img_1109
境界の杭も点々と打ってあったので、ここからはそれなりに歩かれている様子。
 
アカヤシオも咲いていたが、もう終盤。
Img_1114
 
名残の花。
Img_1115
 
アカヤシオは落ちた花も美しい。
Img_1124

Img_1132  

ヒカゲツツジも咲いていた、初めて見た。
Img_1126
 
847からの下りがまた岩場。
Img_1134

Img_1140
序盤の岩場で感覚がマヒしてしまったのか、この辺は結構余裕。 

Img_1144
 
二子山が目の前、ここからだと単独峰に見える。
Img_1142

この辺まで来ると踏み跡がはっきりしてきて、マーキングも散見されるようになった。
こちら側から歩き出して、途中で断念する人も多いのではないだろうか。
毘沙門山まで行こうとすると、岩場の下降にロープが必要になるはずだ。
 
右側に伐採地が見えてくるともう峠が近い。
Img_1146
 
大きなアカマツの下に石祠があった。
Img_1148
ここから道が左右に下っていた、昔の峠道の跡と思われる。
 
これを下ったところが茅ノ坂峠。
Img_1149

序盤の岩場でずいぶん時間を食ったのでどうなる事かと思ったが、14時前には林道に降り立った。
 
おかげで渋滞に巻き込まれることも無く、2時間もかからずに家に帰る事ができた。

 
今回のルートは一人では絶対に行けなかったと思う。 
ご一緒してくださった安谷さん、どうもありがとうございました。


 

2019年4月15日 (月)

残雪の渓で解禁

 4月13日、ようやく今シーズンの解禁釣行に行ってきた。
 
家を出るのが遅れ、朝6時過ぎに現地に着くと、駐車スペースにはすでに2台の車が停まっていた。
う~む、やはり遅かったか。
もう目的の渓には先行者が入っているかも知れない。
 
少し迷ったが、どうせ他に転戦しても状況は変わらないだろうと、予定通りこの川に入ってみる。
 
準備を済ませて歩き出す、今朝は冷え込んで吐く息が白い。
林道脇にはまだ先日の雪が結構残っている。
 
しばらく歩いて目的の沢の入り口に着くと、「ちょうど今入りました」と言わんばかりの釣り人が支度をしていた。
ああ・・あと30分早く着いていれば・・
 
仕方なくさらに上流へ歩き、本流の入渓点に着く。と、そこでも「ちょうど今降りました」という釣り人が準備中。
あと30分早く着いていれば・・

悪い予想通りの展開に少々落ち込んだが、とりあえずここまでは人が入っていない事が確認できたので、下から入ってここまでの区間を釣る事にする。

トボトボと来た道を戻って、適当な所から川に降りる。
Dscf3915
日陰にはまだ雪が残っており、水も冷たそう。。
こんな状況で毛鉤に出るのだろうか?
 
ようやく、山の端から朝日が差し込んできた河原に腰かけて釣りの準備をする。

今日はいつもより軽めの仕掛け。フロロカーボン3号のラインを使う。
源流のイワナ釣りに使う8号とかの毛鉤では、この辺のスレヤマメには歯が立たない。
そのため16~18号の小さな毛鉤を使うのだけど、小さいと水を噛む力が弱くて、重いラインでは上手く毛鉤操作が出来ないのだ。
 
今年初めての渓流で、慣れないシステムでの釣りなので最初は腕慣らしのつもりで釣りはじめる。
 
毎年の事ながら、朝一番、最初に水に足を入れるときは勇気が要る。

思った通り、恐ろしく冷たい!!
一応ネオプレンのソックスを履いているのだけど、もう穴だらけなので容赦なく水が入ってきて大して意味が無い。
ほぼ雪解け水なので、もう冷たいと言うより痛い!

しかし、この儀式を躊躇って飛び石で遡行していると、滑って沈してもっと悲惨な事態に陥ってしまう。
ならば最初から開き直って足を濡らしてしまった方が良い。
 
震えながら竿を振っていたら、すぐに魚の反応があった。
Dscf3923
右側の岩壁のえぐれに毛鉤を漂わせていたら、水底に沈んだ落ち葉の陰から魚の陰が浮かび上がって来て反転した。 
 
え!?という感じで合わせると、小気味よい引きとともに7寸ほどのヤマメが上がってきた。
Dscf3921
シーズン1発目にしてはまあまあの型。
こんなに早くヤマメと対面できると思わなかった。

満足感に浸りながらタバコを1本。
最初の一匹を釣った後の一服は格別である、このためにタバコを吸っていると言っても過言ではない。
 
今日は良い釣りができるかも?
・・・と思ったが。。
 
その後は反応無し。
 
水温が低いので仕方ないが、瀬では全く出ない。
ある程度水深があって、流れの緩い場所を狙うのだけど、そういうポイントはテンカラでは分が悪い。
 
いつもは3回くらい流したら見切って次のポイントに移動するのだけど、今日は釣れる区間が短いので一か所で粘る。
貴重なポイントを荒らさないよう、ラインで水面を叩かない事に腐心しながら毛鉤を打ち込む。

次に出たのがこのポイント。
Dscf3925
嫌な感じでサルナシのツルがぶら下がっている。さらに細い枝が流れの真ん中に立っている。

引っ掛けないように注意しながら中央の岩の右側の陰に毛鉤を落とすと、流れに巻かれるように岩に寄って行った毛鉤に派手なジャンプで飛びついてきた。
Dscf3926
型は今ひとつだけど、綺麗なヤマメ。
 
あれ?今日は結構良い釣りしてるんじゃないの?

次の大場所。
Dscf3930
写真では黒く影になってしまった辺りに毛鉤を流す。
2回、3回・・
ここは出ないか・・

左の奥を攻めるために立ち位置を移動しようと、視線を外して竿を上げたら魚が掛かっていた!(笑)
 
やや!これ結構大きいかも!?
と竿を矯めた途端にバレた・・・

orz ←ホントにこんな感じでヘタリ込んで、膝上まで濡らしてしまった。
 
悔しさと冷たさでしばし自失した後、気を取り直して遡行再開。

枝に引っ掛けた毛鉤を外そうとしてよく見ると・・・
Dscf3935
カエデかと思ったら、花が芽吹いてる。
何だろう、クマシデかな?(自信なし)
 

日も高くなって、水面に虫が飛び交い始め、よ~し、これから!というところで終了点。。
 
今日は型を見れれば上出来、と思っていたが、さすがに物足りない。
 
一度車に戻った後、さらに少し下った所から川に降りて延長戦。
Dscf3942
 
すぐに1匹掛けたがまたバレた。。

その後、1匹掛けそこなった所で終了。
水が冷たすぎてもう足指の感覚が無い。これ以上は無理だ。
 
脱渓点のフサザクラ、もう終わりかけ。
Dscf3941
 
チドリノキの赤ちゃんがお目覚め。
Dscf3947
 
ホソエカエデはまだ芽吹き始め。
Dscf3951
カエデの新芽って艶っぽいな。

釣りの方は今ひとつだったけど、春の息吹に癒されてすっかり満足してしまった。
こんなスタンスで釣りをしているから、腕の方がさっぱり上達しないのだな。

 
帰り道では山桜が満開だった。
Dscf3952  




2019年4月 8日 (月)

篠戸山 清雲寺から事上沢左岸尾根

 4月6日、浦山川と安谷川を分ける稜線上にある篠戸山に登ってきた。
 
しだれ桜で有名な清雲寺から登り、帰路は安谷川の支流事上沢の左岸尾根を下るルート。
 
ルート図
 
8時35分、武州中川駅で降りると、この時間でも桜見物と思われる観光客が数組。
駅員もいつもより多い。
改札で切符を渡そうとしたらスタンプを押して返してくれた。
「これを見せると記念品がもらえます」との事。
 
駅から案内看板に従って15分ほど歩いて清雲寺に到着。
早くも花見客でにぎわっていた。
Img_0906
この時間でこんなに人がいるのだから、日中は大変な事になるのだろうな。
 
記念品とやらは木札がもらえたらしいが、品切れでステッカーになってしまったとの事。
受付の人は恐縮していたが、無料で頂けるのだからそれでも十分有難い。
 
さほど広くない境内の桜を一通り見物して、登山口を探す。
墓地は立ち入り禁止となっているし、どこから登れるのだろう?と探し回ると、裏手にそれらしき入り口が。
Img_0914
 
標識も何もないが、入ってみるとやはりここが入口で、奥に遊歩道が続いていた。
Img_0915
 
ほとんど歩く人も無さそうな道だが、しっかりと整備された木段の遊歩道である。
Img_0917
 
少し登った所で境内が俯瞰できた。
Img_0916
せっかくこんな立派な道があるのだから、この辺だけでも杉を狩り払って展望台にすればいいのにと思う。
もっとも、桜の時期以外はほとんど人も来ないだろうから仕方ないか。
 
道はしっかりしているとはいえ、かなりキツイ登りで早くも息が上がってきた。
階段に歩幅を合わせているせいでペースが速くなってしまうようだ。
 
九十九折れに道が切られていなければとてもじゃないが登れないような急斜面で、一気に高度を上げてゆく。
 
植林の暗い森の中でミツバツツジが咲き始めていた。
Img_0923
 
延々と続く登りに嫌気が差してきたところで、浦山ダムからの道が合流して
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国見の広場へ到着。
Img_0926
 
Img_0928

展望台が整備されているが、伸びた木に邪魔されて展望は良くない。
あんなキツい登りで大した展望も無いときては、訪れる人もほとんどいないだろう。
 
ここでザックを降ろして小休止、すでに背中は汗でびっしょり。
 
ベンチに腰を下ろして給水、早くも500mlのアクエリアスが空になる。
今日は水の消費が多くなりそう。

地図を見るとここまでですでに300mくらい登っている、道理でキツかった訳だ。

タバコを1本吸って出発。 
ここから軽く下って登り返し、もう一度下った鞍部が若御子峠、尾根の両側に明確な道型が下ってゆく。
 
ここまではしっかりとした登山道だったが、その先は急に道が頼りなくなる。
Img_0931
崩れた祠、若御子神社の奥宮だろうか。

カタクリが咲き始めていた。
Img_0938
 
かなり急な斜面を這い上るように登ると、若御子山に到着。 
Img_0942
 

浦山ダムの向こうに武甲山が見える。
Img_0941
 
雑木林では木々の芽吹きが始まっていた。
芽が動き始めて枝先が色づいている森は実にいい。
 
ダンコウバイの花が彩りを添える。
Img_0948

植林と雑木林の境を登ってゆくとハイカーが下ってきた。
Img_0952
この時間に下山ってずいぶん早いな?と思ったら大反山までの往復との事。
どちらまで?と聞かれたので、つい矢岳までと答えてしまったが、矢岳までは無理だろうなあ。
 
植林帯の中の地味な大反山を過ぎると
Img_0954
何故か急に道型が怪しくなるが

クタシノクビレと呼ばれる鞍部で鉄塔巡視路と合流し、ふたたび明確な道になる。
Img_0955

軽く登り返して69号鉄塔、時間は11時過ぎ。ここで小休止。
Img_0962_1
腹が減ってきたが、せっかくなので篠戸山まで行って昼飯にしよう。

フナイド尾根分岐。
Img_0964
この尾根もいつか歩いてみたい。

ここから尾根は西方向に向きを変える。 
いったん下って登り返すと下山に使う尾根の分岐となる1000m圏の小ピーク。

左側が伐採されて明るい尾根道になると、正面に矢岳の尖った山頂が見えてきた。 
Img_0967
あそこまで行けないことも無さそうだが、また同じ道を引き返してくるのも面倒だ。
実際にはここから下ってしまっても良いのだが、もう篠戸山が目の前なのでそこまでは足を延ばそう。

ちょうど昼前に篠戸山に到着。 
Img_0968

鹿よけネットが少々目障りだが、日当たりの良い切り株に腰かけて展望を眺めながら昼食をとる。

大平山と七跳山が雪化粧していた。 
今日は日差しが強くて暑いくらいに感じるのに、目の前の山に雪が残っているのが不思議な感じである。

Img_0966

昼食後、来た道を戻る。 
Img_0969
 
アセビが満開。
Img_0970
 
来るときに確認した場所から、ボンヤリとした尾根型を下ってゆくと
Img_0973
すぐに右から薄い踏み跡が下ってきた。
登りの途中でピークを巻くように踏み跡が尾根に向かっていたので、それがここに続いているものと思われる。

ただ、これはすぐに落ち葉に埋もれて見失ってしまう。
コンパスをセットして広い尾根型を下ってゆく。 
Img_0974

900mを過ぎた辺りで右方向に尾根が逸れていくのに気が付き、方向を修正。
この所ルートミスが多いので、しつこいくらいに地図とコンパスを見ながら慎重に下る。
マーキングは思い出したように控えめなテープが付けられている程度。

尾根型がはっきりして左側が植林になった。 
Img_0976
この辺まで来るともう迷いようがない。踏み跡も確認できるようになる。
 
地形図を見るとこの尾根の600m付近は少々複雑な地形に思われたが、単に両側に沢が迫ってきて尾根が痩せているだけのようだ。
Img_0977
左側に持小屋沢の支流がすぐ下に上がってきて、右には事上沢が広い谷を作っている。
 
リョウブの新芽。
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美味しいという話だがどうなんだろうか。
この芽を摘むのは気が引けるが。。
 
尾根が岩っぽくなってきた。
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この辺のミツバツツジはちょうど見ごろ。
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さらに岩っぽくなってくるが、いつの間にか左側に明確な道があった。
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気が付かないうちに鉄塔巡視路と合流していたらしい。
 
大きな檜の根元に倒れた祠。
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ヤマザクラが満開、今年は里の桜と山の桜が同時進行している。 
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さらに明確になった道を追って
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72号鉄塔に到着。
春霞に消え入りそうな両神山。
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この先も明確な道が続き、注意していた450m付近の分岐もいつの間にか通過していた。 
 
植林帯の坂を下ると林道が見えてきた。
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あとは車道を歩いて春爛漫の武州日野駅へ。
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武州中川駅で清雲寺帰りの観光客が大勢乗ってきて、電車はほぼ満員になった。
秩父鉄道がこんなに混んでいるのを初めて見た。
 


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