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2017年10月 9日 (月)

大洞林道から白岩山周回

 日曜日、秩父の白岩山に登ってきた。
  
大洞林道の荒沢橋から桂谷の右岸尾根で白岩山に登り、登山道でお清平まで歩いて猿鼻ノ尾根で大洞林道に下るという周回ルート。
 
ルート図

 
今回は続・秩父藪尾根単独行という本に載っていたルートをそのままトレースしてみた。
 
白岩山には全く興味は無かったが、お清平から大洞林道に下る猿鼻ノ尾根を歩いて見たかったのだ。
この尾根を下りで使えれば雲取山方面からの下山がかなり便利になる。

 
朝6時40分、サメ沢のゲートに車を置いて歩き出す。
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この林道を歩くのは今年3回目、さすがに食傷気味だ。
軽いはずの日帰り装備のザックがやけに重く肩に食い込んでくる。
荒沢橋まで車で入れた頃が懐かしい。
 
1時間の歩きで荒沢橋に到着。
Rimg4235_640x480
橋の手前から荒沢谷沿いに続く踏み跡を使って尾根に取り付く。
 
最初は釣り人の残した派手な目印が付けられた明確な道だが、これはすぐに沢に沿って斜面を右に逸れてゆく。
ここからは急斜面の直登。
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予想通りの急坂で、立ち木や根っこに掴まりながら這うようにして登る。
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ごく薄い踏み跡が途切れ途切れに拾えるが、ほとんど役に立たない。
 
途中、ちょっとした岩場があり、沢の感覚で取り付いて行き詰ってしまう。
登山靴だと細かいスタンスが拾えないし、沢筋の岩と違ってボロいのでどうにもならなかった。
以降、岩場は全部巻いて登る。
 
上から斜面を振り返ってみる。
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写真だとなんて事なさそうだけど、絶対に下りたくない急坂。
この尾根は下りでは使えない。
 
30分ほど格闘すると多少傾斜が緩んだ。
急斜面は相変わらずだが、とりあえず二足歩行できるレベルになる。
 
緊張感がゆるんだ所でベニテングタケに癒される。
Rimg4251_640x480  
 
950m圏で地形図に現れない小ピークに乗った。
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ここで小休止、早くも500mLのペットボトルが空になる。
 
この辺からアセビがちょっと煩くなって、藪尾根らしくなってきた。
 
1119点で地図を確認して高度計を補正。
尾根型は明確で間違いようもないが、まだ白岩山までの行程の4分の1も来ていない上に、これからさらに800mも登らなければならないという事実を突きつけられて気が遠くなりそうになる。
 
キツい登りと緩い下りを繰り返しながら高度を上げてゆく。
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チャナメツムタケがチラホラ出ていた。
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余裕が無くて採る気になれない。
 
標高1500mを越えたあたりで右側の視界が開けて、今日初めての展望が得られた。
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仙波尾根の上にカバヤノ頭、その右に東仙波。
2年前、背丈を超えるスズタケの迷路にハマって四苦八苦しながら下った。
遠景では実に優しそうな尾根に見えるがとんでもなく手強い。
 
色づいたオガラバナの横に、雲に隠れた三ツ山とバラクチ尾根。
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あそこもいつか歩いて見たい。

最後はダケカンバの広い尾根の急斜面。
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地形図どおり、ここを登りきると・・
 
あっけなく縦走路に出た。
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高度計が30mほど誤差っていたので、何だこの道?と思ってしまった。
 
5分も歩かずに白岩山に到着。
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下の方で苦しんだのでどうなる事かと思ったが、登ってみれば思ったより楽だった。
 
時間は昼前、登山道脇のテーブルとベンチで早めの昼食休憩。
 
この辺の樺は黄葉を終えて早くも散り始めているようだ。
Rimg4276_640x480
 
休憩中、雲取山に向かう登山者が続々と通り過ぎてゆく。
女性の歌声が近づいてきたので何事かと思ったら、大音量で音楽を鳴らしながら歩いている奴がいた。
クマ避けのつもりなのだろうけど、こんなに人が多い道にはクマだって近寄らないだろう。
実に迷惑な話である。 
 
休憩を終えて、登山道を一気にお清平まで下る。
今まで歩いてきた道(道は無いが)に比べると高速道路のような道で快調に歩ける。
 
前白岩を過ぎたあたりで東側の展望が開けた、あれは酉谷山と小黒かな?
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樹間から三峰神社も。
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それにしてもこの道、連休中とあってハイカーの数がハンパではない。
お清平までの間に100人くらい(大げさ)とすれ違った。
この分じゃ雲取山の山頂は登山者でごった返しているのではないだろうか。
 
みんな何が楽しくて山になんか登るのだろう?
 
人酔いしそうになりながらお清平に到着。
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やっと人のいない道を歩ける(多分道は無いが・・)。
 
広場のテーブルで中高年のパーティーが食事中。
見つからないようこっそりと道を外れて猿鼻ノ尾根に向かう踏み跡に入る。
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入り口には新しいマーキングが付けられており、広い斜面をトラバースするように続いていたが、途中からそれを無視して薄い踏み跡(多分鹿道)を追って下り気味に歩いて見た。
 
緩い尾根型が現れた所で先ほどのマーキングと埼玉県の石標を発見。
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問題なく猿鼻ノ尾根に乗れたようだ。
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広い尾根だが、新しい赤テープと古いピンクのリボンが点々と付けられており、迷うことなく下れる。
ただ、この手の目印だけに頼って歩くと痛い目に遭う事もあるので、一応コンパスをセットして下る。
 
傾斜も緩く、2次林だが自然林の気持ちの良い尾根。
木の幹にクマが引っ掻いたような傷跡が散見されるのでホイッスルを鳴らしながら歩く。
 
順調に高度を下げてゆくと、1100m付近でマーキングが左の植林帯へ下るように誘導していた。
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どうしようか迷ったが、「藪尾根単独行」によると935m付近で尾根を横切る踏み跡に乗った、と書かれていたので、これも無視してそのまま尾根を下ってみる。
 
そこからは傾斜が急になり、下るのに難儀する。
やはりマーキングに従った方が良かったかな?と思いつつ、植林帯の中の踏み跡の残骸のようなものを拾いながら下ってゆく。

高度計が950mを指した所で、薄い踏み跡が斜面を横切るように南方向に下っていた。
おそらくこれで間違いないはず。
 
辿るうちに道型は明確になり、これで林道に降りられる、と思ったら・・
Rimg4301_640x480_2
すぐ下に真新しいブル道が切られていた。。
 
実を言うと、これはある程度予想していて、往路で下山口を確認した時に、降り口の廃小屋の先に重機が停まっていて、作業道が上に続いているのを見ていたのだ。
ただ、こんなに上まで伸びているとは思わなかった。
 
なんか拍子抜けしてしまったが、踏み跡はほどなくブル道に吸収されてしまったので、これをたどって下るしかない。
すぐにマーキングの踏み跡が左から斜面を下ってくる。
これも分断されてしまっているが、この踏み跡で九十九折れのブル道を横切りながら下って行くと大洞林道が下に見えてきた。
 
最後、廃小屋脇に下る道は伐採された丸太で塞がれており、結局ブル道で林道に降り立った。
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本当はここに降りたかったのだが。。
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まあ、問題なく下山できたのでよしとしよう。
猿鼻ノ尾根が下りでも十分に使える事が分かったのは収穫だった。
 
あとは林道を歩いて2時過ぎにゲートに帰着。
サメ沢の冷たい水で顔を洗い、ついでにぬかるんだブル道で泥だらけになった登山靴も洗って帰路に着いた。
 
140号は秩父市内で大渋滞、龍勢の影響かと思ったら市内でもお祭りがあったらしい。
 

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コメント

JICKYさん、こんにちは。
拙著に言及して頂き恐縮しております。

桂谷右岸尾根と猿鼻ノ尾根を歩かれましたか。
記事を拝見して、右岸尾根末端の急登を思い出しました。おっしゃるように、あの尾根は下降には向いていませんね。
その点、猿鼻ノ尾根は林道への下降ルートとして利用価値が高そうです。熊に遭いそうですけど。
それにしても、猿鼻ノ尾根にもマーキングがベタベタですか。私は二年ほど前から、登山道以外のテープは全て剥がして歩くようにしています(笑)。古道跡(廃道)の要所に付けられたものはそのままにしていますが。

話は変わりますが、JICKYさんはキノコにお詳しいようで、うらやましいかぎりです。毎年、夏の終りをむかえる度に、今年こそはキノコを覚えようと思うのですが、思うだけでいっこうに実践できていません。来年こそはと思っておりますが(笑)。

 十津川村さん
まさか著者ご本人に読まれているとは夢にも思っていなかったので驚いております。
私にこの手の山歩きの面白さを教えてくれた本です。2巻とも興味深く読ませていただき、参考にさせて頂いております。
そうとは知らず、稚拙な山行記をアップしてしまい赤面の至りです。

猿鼻ノ尾根は下降路としても良いルートですね。
著書に書かれていた団栗の実る季節だったので少々緊張しましたが、幸いクマにも出会うことなく下れました。
あのマーキングからしても結構歩かれているような印象でしたので、クマも敬遠しているのかも知れません。
私などはまだまだ先人の痕跡に頼って歩いているレベルでして、マーキングの是非を論じる資格はありませんが、たしかに過剰なマーキングは興を削がれますね。

キノコは詳しい人と釣りに行って興味を持つようになり、少しづつ覚えました。
ブログには知っているキノコの写真だけ並べているので詳しいように思われるかもしれませんが、実際には知らないキノコがほとんどです。(笑)
いきなり全部同定しようなどと思うと挫折するので、食べて美味しいキノコだけ、1シーズンに一つか二つ覚えるくらいの、ゆるいスタンスで始めると良いと思います。

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