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2017年9月25日 (月)

一工場谷から蕎麦粒山

 日曜日、秩父の沢を歩いてきた。

ふと気が付けばキンモクセイが香る季節になってしまった。
そろそろ山歩きにも涼しくて良い季節だが、夏の名残を惜しんで今回は沢を辿ってみた。

冬に積雪で断念した広河原沢の一工場谷(たくみばだに)から蕎麦粒山に登り、下山は稜線を有馬山方面に歩き、支流のサゼッコ谷を下降するコース。
 
コース図
 
朝7時半に林道が沢を渡る地点から歩き出す。
一台車が停まっていたので、おそらく釣り人の先行者がいるはず。
秩父はまだ禁漁になっていないので、竿を持って来ても良かったのだけど、竿を出しながらの遡行は面倒だ。
今年は十分良い釣りができたし、正直、もう釣りはいいかな、という気になった。
 
歩き始めてすぐ、最初の堰堤の下のプールで釣り人発見。
しばらくは作業道で沢から離れて歩けるので、この辺で竿を出していてくれれば遠慮なく先に進める。
 
沢沿いにつけられた道を気持ちよく歩く。
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マタタビの実が熟していた。
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所々で桟道が落ちていたけど、今回は沢装備なので沢に降りれば問題なし。
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ワサビ田の跡に着くと、古ぼけたシャツがぶら下がって風に揺れていた。 
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物の怪の類かと思って、かなり驚かされた。
ここを管理していた老人のものだろうか。
 
左から入る窪にもワサビ田があった。
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二工場谷出合 
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立派なワサビ田が続く。
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80歳を過ぎた老人が一人で手入れしていたとは思えない規模だ。
 
ワサビ田はサゼッコ谷出合まで続いていた。
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その先にも荒れてはいるが作業道が沢に沿っている。
 
ジンジソウ、久しぶりに見た。
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最近はこの時期に沢を歩いていなかったからなあ。
 
進むにつれて落差が増してくるが
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上にもまだワサビ田の跡があった。 
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こちらは放棄されてかなりの年月が経っている様子。
 
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ここを過ぎると急に水が細くなり、一気に源頭の雰囲気になる。
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苔むした沢を気持ちよく遡る。
 
ツキヨタケ
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ブナハリタケが甘い香りを放っていた。
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ブナハリはあちらこちらに「これでもか!」というくらい出ていた。
良い状態のものもあったけど、私はこの香りがちょっと苦手。
 
一度茹でこぼせば香りが抜けるらしいけど、そこまでして食べるほど美味しいとは思えないし、なによりこのキノコは水分が多くて重たいのだ。
これからまだ400mくらい登らなければならないのに、こんなものを担いでいくのはバカバカしい。(マツタケやマイタケなら喜んで担ぐけど・・(^^;)
 
最後の滝らしい滝、4m。
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どちらからでも巻けたが、せっかくなので水流脇を直登。
見た目より簡単だった。
 
1100m圏の二股を右に、すぐにまた二股。
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これも右。
幸い地形図に無い分岐は無かったので迷う事なく詰めあがる。
 
スギタケかな?
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稜線が見えてきた、この辺で水が枯れる。
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最後は右の尾根に逃げて、グズグズの急斜面を這いあがる。
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沢タビだと踏み出した歩幅の3分の1くらい滑るのでキツさ倍増。
 
やっと頂上!と思った所は北尾根の稜線で、そこからまだ一登りしなければならなかった。

正直、この登りでかなりヘバった。
尾根から登っても急な山なのに、沢から登るなんて無謀すぎた。
山頂なんか目指さず、下の二股を左に行って、桂谷の峰との間のコルに詰め上がるべきだった。
 
倒れ込むようにして山頂に到着。
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キツかった~。。

しかし、蕎麦粒山何回登ってんだか・・・
 
 
山頂でトレランシューズに履き替えて一服。 
 
これから向かう稜線、川苔山の方はガスってるなあ。。
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汗が引くと急に冷えてきた。
一枚着こんですぐに出発。
 
防火帯の開けた尾根道を東へ進む。
 
道端の倒木にヌメリスギタケ発見。
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結構虫が入っていたが、状態の良いものだけでもそこそこの収穫になった。
 
オハヤシの頭から有馬山方面に向かい、鉄塔巡視路の分岐から左に下る。
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適当な所で巡視路を離れ、広い沢形を下る。
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意外と簡単にサゼッコ谷に降りることが出来た。
ここで再度沢タビに履き替えて下る。
 
と、すぐに右に東電ポールが!?
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なんと51号鉄塔への巡視路がこの沢沿いにつけられていたのだった。

そうと知っていれば沢タビに履き替える必要はなかった。
後悔したが、もう一度履き替えるのも面倒なのでそのまま下る。
 
ただ、この道はかなり荒れていて、水線通しで下った方が楽な場所も多かったので、結果的には沢タビで正解だった。
考えてみれば、51号鉄塔に行くのなら有馬峠から林道と登山道で行った方がずっと早くて楽なわけで、わざわざこんなルートから行く必要は無いのだ。
だから放置されて荒れているのだな。
 
少し下った所に炭焼き窯の跡があった。
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その横に小屋跡らしい平地。
炭焼き小屋があったのだろう。

すぐ下にはやはり放置されて久しいワサビ田跡。
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浦山川源流のワサビ栽培は、全盛期はかなりの生産量があったのだろうなあ。
 
沢と道とを交互に歩いて一工場谷出合に到着。
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道が使えたおかげで思ったより早く下れた。

あとは来た道を下り、昼過ぎには車道に降りた。
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今回のルート、どちらの沢にも奥まで道がつけられていて、登山靴でも歩けそうな感じだった。
危険な所も全くなく、ちょっとしたゴルジュや滝も道で巻けるので沢登り的には物足りないかも知れない。

でも沢を歩くのは藪尾根歩くよりずっと気持ちが良い。
本格的に寒くなる前にもう一度くらい沢ルートを歩いて見ようかな。
 

 
駐車スペースに咲いていたツリフネソウ。
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これも久しぶりに見た気がする。
沢筋で普通に見られる花だと思っていたけど、一部では絶滅危惧種になっていると聞いて驚いた。
 

 

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コメント

こんにちは。
いつも楽しく拝見しておりましたが、この度初めて投稿させて頂きます。

一工場谷とサゼッコ谷を歩かれましたか。
私も数年前にあの辺りを何度か歩いたことがあり、懐かしい思いとともに記事を拝見しました。ワサビ田の脇に吊されたシャツを見て、在りし日のオッチャンの姿を思い返してしまいました。鎌を振るう速さがとにかく尋常ではなかったです。

これからも、JICKYさんの山行と渓流釣りの記録を楽しみにしております。

十津川村さん
コメントありがとうございます。
このようなマイナーなブログに目を通して下さる方がいて嬉しいです。

ワサビ田のKさんとお会いしたことがあるのですね。羨ましいです。
ちょうど私がこの辺りの山を歩き始めた頃に亡くなったという話を聞いて、ご健在のうちにお会いしたかったなあと後悔していました。
あのシャツはやはりご本人のものだったのですね。
わずかでも面影が残されているうちに歩くことが出来て良かったです。

今後ともよろしくお願い致します。

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