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2017年2月

2017年2月12日 (日)

フキノトウ

 今週は家の雑事のため、山歩きはお休み。

今年も家の猫の額ほどの庭にフキノトウが顔を出した。
Rimg4237_640x480

2年前に川獺庵さんから分けてもらった根っこから、少しづつ増えている。
昨年は4個だったのが、今年は9個顔を出した。

来年あたり、少し収穫できそうだ。

2017年2月 5日 (日)

北尾根から蕎麦粒山

 五十肩だろうか、最近左肩が回らなくなってしまった。
左腕を後ろに回そうとすると痛みが走る。
 
上下左右に動かす分には問題ないので、日常生活では不自由しないのだが、問題はザックを背負う時だ。
私は右利きなので右肩から背負うのだけど、そうすると手が後ろに回せないので左腕をベルトに通す事が出来ないのだ。

仕方なく左手から背負うようにしたのだが、やってみるとこれが意外と具合が良い。
左手でザックを肩に乗せるのがちょっと難しいが、右手は利き腕なので肩ベルトに手を通すのが楽なのだ。
腕時計がベルトに引っ掛かる事もない。

ただ、長年の癖でつい右から背負ってしまうので、「あ、そうだった・・」と気が付いて、一度ザックを降ろしてから背負い直す、という事を何度もやってしまう。

そんな訳でザックの背負い方を矯正しながらの山行。
今週は都県界尾根の蕎麦粒山に北尾根から登ってみた。

ルート図
Kitaone
 
(安谷さんに地図表示のアドバイスを頂いたが、どうもHTMLの知識がないと簡単にはいかないようだ、何か上手く表示させる方法を考えたい。)

コースタイム
駐車地(8:00)-壊れた橋(8:22)-巡視路取り付き(8:30)-蕎麦粒山(10:55)-仙元峠(11:40)-大楢(12:40)-下降地点(13:00)-55号鉄塔(13:10)-駐車地(13:40)

浦山から名栗に抜ける広河原逆川林道は、冬の間は浦山側が通行止めになる。
 
丁度、目的地までは通る事が出来たので、ゲートの手前の駐車スペースに車を停めた。
Rimg4227_640x480
車を降りたとたん、滑って転びそうになった。

今日はここから一工場谷(たくみばだに)沿いに登って、蕎麦粒山と桂谷ノ峰の間の鞍部に詰め上がろうと思っていたが、この雪の量では無理そうだ。
とりあえず行けるところまで行ってみよう。 

橋の横に木製の階段が付けられており、ここから沢沿いの道に入る。
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今日は最初からアイゼンを付けて歩き出す。

道は雪に埋まっていたが、トレースがあった。
Rimg4229_640x480
この道は鉄塔巡視路になっているので、作業員が付けたものだろうか、複数の足跡がある。

沢沿いに掛けられた橋を使って上流へ。
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なかなかいい雰囲気の道。
Rimg4231_640x480

ワサビ組合のゲート。
Rimg4235_640x480

この先に、この辺で唯一残っていたワサビ田がある。
昨年、ここを管理していた老人が亡くなったという話を聞いたので、もうここでワサビを生産する人はいなくなってしまった事になる。
 
ゲートの隙間を抜けて上流へ。
 
二工場谷を分けた先で、橋が落ちて先に進めなくなっていた。 
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山側をヘツって通過できそうだったが、その先の橋も雪に埋もれている。
足跡もなく、誰も歩いていない様子。
無理して進んでも仕方ないのでここで引き返す。
 
この先は雪が消えた頃、釣り竿を持って来てみよう。
 
 
来た道を戻り、途中でチェックしていた東電ポールへ。
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対岸登って54号と書かれている。
 
表示通り、対岸の山腹には巡視路が切られていた。
Rimg4239_640x480
これを使って北尾根に乗り、山頂を目指す。
 
一度アイゼンを外して岩を飛び、対岸へ渡る。
モンベルの6本爪アイゼンを使っているのだが、片足10秒くらいで脱着できるのでこういう場面では重宝する。
 
この道にもトレースがあった。
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広い斜面を九十九折れで登って尾根に乗る。
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日の当たる所は雪が消えていた。
 
54号鉄塔への道を分けてさらに登ると、主尾根に乗り東側が植林帯になった。
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雪の上にはまだ足跡が続いていた。
どうやら鉄塔関係者のものではなく、ここを登った物好きなハイカーがいたようだ。
 
これは大きいけど人間のものではないな・・(^^;
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トレースを追ってひたすら登る。
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仙元尾根の向こうに浅間山が見えた。
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高度を上げて行くにつれて雪が増えてきた。
足跡が不鮮明になったと思ったら、大きな楕円の跡に変わっていた。
物好き氏はこの辺でワカンに履き替えたらしい。
 
山頂が近づき、東からの尾根が合わさると足跡が増えた。
Rimg4257_640x480
どうやら53号鉄塔の方から登ってきた人もいたようだ。
みなさん物好きだねえ・・(笑)
 
最後の方は膝までの積雪になり、足跡を踏んで登ったのだけど、みなさん大股で一歩一歩が離れていてえらく疲れた。
 
ようやく山頂に到着。
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取り付きから3時間半もかかってしまった。
あの程度の雪でも結構なロスになるのだなあ。
 
だれもいない山頂で早めの昼食を取っていたら、単独氏が日向沢ノ峰方面から登ってきた。
名栗の中尾根から歩いてきたという人は、3週間前は腰までのラッセルになり、ここまで辿り着けなかったと話していた。
今日は三ツドッケまで足を延ばしてきます、と元気に歩いて行った。
 
さて、ここまで登ったはいいが、帰りはどうしようか? 
当初はこの北尾根を下りに使う予定だったが、同じ道のピストンでは面白くないし、雪の残る中、あの急斜面を下るのは少々怖い。
 
他に考えられるルートとしては有馬山から西に降りるか、仙元尾根から東に降りるか。
地図とにらめっこしながら考える。
 
有馬ルートの場合、有馬峠から林道をちょっと下って、1103のピークから北西に伸びる尾根が使えそうだけど、末端はちょっと等高線キツそう。
最後の林道際も崖マークだし降りられるかどうか分からない。
ずっと林道で下れば安全だがそれはつまらない。
 
仙元尾根ルートなら、うまく55号鉄塔に下りる尾根に乗る事が出来れば、そこから巡視路で確実に駐車地点に降りられるはず。
時間的にもそちらの方が早い。
もし道が分からなかったり、雪が多くて鉄塔に下れなかったとしても、大日堂まで下って林道を戻って来れば良い。
 
という事で尾根道で仙元峠に。
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奥多摩側はきれいに雪が消えていた。
 
枝越しに富士山が見えた。
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仙元峠。
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ここからの下りもトレースがあった。
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が、この下りでまさかのルートミス。
広い尾根を右寄りに下るのだが、変な足跡を追って左に下ってしまった。
 
あれ?こんな所降りたっけ?と地図を見たら方向が微妙に違う。
尾根型が広くて現在地がはっきりしなかったので仕方なくGPSを見る。

やはりちょっと左にズレているようだ。
ほんの100mほどなのでそのまま斜面を右にトラバースしようとしたら、思ったより雪が深く、ズボっと膝上まで埋まってしまった。
余計に時間がかかりそうなので、無理せず30mほど登り返すと、やはり右方向に明確なトレースがあった。
正規のルートに戻って下る。
 
しかし、先ほどの足跡の主は登り返した様子がなかったが、無事に下山出来たのだろうか?
  
大楢で小休止。
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ここから道は植林帯のトラバース道になる。
この先で右に下る尾根をみつけて鉄塔を目指さなければならないので、右の斜面に注意しながら歩く。
 
少し行った所で、広い斜面の下の方に明確な尾根型が見えた。
テープの目印もついている。
これかな?と思ったが、トラバース道に入ってから最初の尾根なので、たぶん三工場谷に降りる尾根だろう。
 
再び右に注意しながらもう少し先へ。
 
先ほどと同じような広い尾根型があった。
やはりテープ目印がずっと下の方まで点々と付けられている。
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おそらくこれだと思われたが、今ひとつ確信が持てない。
 
高度も、尾根の形もさっきの尾根とほぼ同じ、樹林帯で周囲の地形もよく分からないので地図からは判別出来ない。
雪で踏み跡があるかどうかも分からない。
唯一、一番アテにならない私の直感だけが「この尾根で間違いない」と言っている。
 
まあ、間違ったとしても、100m下って鉄塔が見えなければ登り返せばいいだけの事なのだが、せっかく文明の利器を持っているのだから活用しない手はない。
再度GPSを見ると、やはりここで間違いないようだ。
 
それでも半信半疑で慎重に下る。
さすがにトレースは無し、所々で露出した地面にも踏み跡は見当たらない。
やたらと付けられたテープ目印のほとんどは山仕事用のものらしく、数字が書かれているが、灌木や小枝につけられたテープの中に「道」と書かれたものがあった。
私と同様、こんな尾根を使う好事家が付けたものらしい。
 
はたして、10分も下らないうちに鉄塔が見えてきた。
 
無事、新秩父線55号鉄塔に到着。
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鉄塔、下から見ると恰好いいな。

ここからは鉄塔巡視路で安楽に下れる、と思ったが、肝心の巡視路が見当たらない。
 
一面の雪に消されて、どこから道が下っているのか分からなくなっていた。
しばらく周囲をうろうろしたが見つけられなかったので、仕方なく再びテープ目印を追って尾根を下る。
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この辺からはほとんど雪が消えたが、フカフカの斜面をしっかりとグリップしてくれるのでアイゼンは付けたまま下った。
 
10分ほど下るとポールがあり、立派な道が尾根を横切って下っていた。
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巡視路は斜面の右側を大きく回り込むように付けられていたらしい。
あちら側はチェックしていなかった。
 
テープ目印はさらに尾根を真っすぐ下るように付けられていたが・・
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どうもこの先は崖っぽい。
 
冒険はしたくないので、ここからは巡視路で下る。
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無事に広河原谷に降り立った。
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河原には三工場谷の大樽の滝への歩道が続いていた。
ちょっと寄り道して行こうかと思ったが、沢沿いの遊歩道は雪に埋もれていた。
 
沢を渡って対岸を登るとわさびやさんの廃小屋に出てしまった。
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間近に見るとまだ人の生活感が残っている。
 
会ったことは無いが、ここで一人でワサビを栽培していた老人の事を思うと寂しい気持ちになる。
この小屋もいずれ朽ちて、忘れ去られてしまうのだろう。
 
さて、この小屋、沢からは上がってこれたが、道からは立入りできないよう柵で囲われていた。
どうやって外に出ようか?
辺りを見渡すと、小屋の脇に木の梯子が立てかけられている、あれを使えば上の林道に登れそうだ。
壊れそうで不安だったが、この梯子を使って無事に脱出する事ができた。
 
 
林道に出ればもうゲートはすぐそこ。
 
14時前に無事、駐車地に帰り着いた。
 
 
 
 

 

 
 

 

 

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