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2016年11月

2016年11月24日 (木)

大ドッケ

 23日勤労感謝の日、秩父の大ドッケ周辺を歩いてきた。

先日三ツドッケに登った後、どうせなら秩父の「ドッケ」を全部登ってみよう、と思ったのである。
 
そもそも「ドッケ」とは何か。
私は最初「峠」の転訛だと聞いたのだが、一般的には「尖った峰」の事だと言われているようだ。
ただ、昔の朝鮮語に由来するなどの説もあって何が正解か分からない。
 
そんな訳での大ドッケなのだが、この山には正規の登山道は通じていない。
ただ、地図に描かれていないだけで、川俣から峠の尾根を通って登る道があるというのは知っていた。
 
でもそのルートの往復では面白くないし、行程的に半日もかからないので、そのためにわざわざ行くのも勿体ない。
そもそも大ドッケなんて、最近でこそフクジュソウで有名になったが、本来そこだけを目指して登るような山ではない。
 
地図とにらめっこしながらあれこれ考えていると、細久保谷支流カラ沢右岸の大ネド尾根というのが登りに使えそうな事がわかった。
さらに、浦山大日堂からスタートして、大ネド尾根から大平山に登り、帰りに大ドッケを通って大日堂に下れば「大」づくしの山行になって面白そうだ、などと、例によって下らない事を思いついた。
 
こんなどうでも良い理由で山に登るのは、日本広しといえども私くらいのものだろう。

 
と、いうことでコース図。 
Oodokke
 
コースタイム
7:05(浦山大日堂)-7:25(大ネド尾根取り付き)-8:30(985圏台地)-9:45(大平山稜線)-10:20(大平山)-11:00(大ネド尾根分岐)-10:15(独標)-11:25(大ドッケ)-13:05(地蔵峠)-13:20(浦山大日堂)
 

浦山大日堂の駐車スペースから車道を少し戻り、川俣橋を渡って林道へ。
橋のたもとに置かれた木彫りの河童に「行って来るよ!」と声をかけて橋を渡る。Rimg4232_640x480
ビール片手に釣りをしながら「おお!気をつけてな!」

と言ってくれた・・・ような気がした。

紅葉の細久保谷。
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しばらく沢沿いに林道を歩く。

カラ沢にかかる橋を渡ると、水道施設がある。 
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私は小心者なので、初めて歩くルートは事前にネットで調べて行くのだが、それによると、ここの階段から大ネド尾根の派生尾根に乗れるらしい。
取り付きに階段を使えるというのはとても魅力的だが、ここから取り付くと途中で岩場にブチ当たって難儀するとも書かれていた。
 
なのでここはスルーして・・
ここから取り付く。
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だが、思ったより傾斜がキツくて登れない。
斜面に這いつくばっていたら、丁度通りがかった軽トラのおっさんが不審な顔をしてこちらを見ていた。
軽トラが行ってしまった後、どうにか斜面をトラバースする踏み跡を見つけ、これを使って林道をすぐ下に見ながらしばらく進む。
すると、つぶれた小屋があって、そこからつづら折れで上に登る作業道に乗ることが出来た。
最初からこの廃小屋から取りつくのだった。
 
それでも、この道を使って取り付きの急斜面を越えられたのでずい分楽ができた。
 
途中から道を外れて尾根筋を行く。Rimg4243_640x480
スギとヒノキの境界の尾根を直登。

植林帯の急登を過ぎると自然林になる。 
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あと2週間早ければ紅葉のプロムナードだったのに・・
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カジカエデ発見。 
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秩父では見たことが無いと思っていたが、単に私が気が付いていなかっただけだった。

1時間少々の登りで985圏の平坦地に到着。
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自然林の広い台地が広がっていた。

わずかに残った紅葉の向こうに三ツドッケ方面が見える。
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尖った山の右が三ツドッケのピークの一つだと思われるが、頂上は雲に隠れていた。

ここからは自然林の中の気持ちよい尾根歩き。
さほど傾斜もキツくなくて、新緑の時期に歩いたら最高だろう。
 
ミズナラの巨木。
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こんなにいい森なら、野生動物にとって絶好の生棲地だろうなあ、と上を見たら。。 
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クマ棚多数。
やっぱり。(笑)

この辺りはクマとの遭遇話を多く聞くので、用心のためホイッスルを吹きながら歩く。
 
緩い斜面を過ぎると、一気に100mくらい高度を稼げそうな急斜面になり、そこを登りきると傾斜が緩んで大平山のピークが見えてきた。
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ほどなく大ドッケから続く稜線に出た。
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稜線に乗った途端、西からの冷たい風が吹きつけてきた。
今まで風裏を登ってきてちょっと汗をかいていたのが、一気に冷やされる。
ウインドブレーカーを着こんで大平山へ向かう。 

この稜線、以前はスズタケの藪をかき分けるように進む道だったらしいが、今は枯れて快適に歩ける。

すぐに登りになり、1465mのピークを越えると左手に林道が見えた。 
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天目山林道の支線だろうか?

その先の平坦地で道は林道と並行する。 
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大平山に向かって最後の登りにかかると、林道は山を巻くように左に逸れていった。
おそらくそのまま回り込んで、大平山のさらに先、七跳山に向かう途中の大クビレと呼ばれる鞍部で天目山林道につながっていると思われた。
 
ここで「どうせならそのまま大クビレまで行って、この林道で戻って来ようか?」という考えが頭をよぎった。
そうすれば今回の山行に、さらに「大」を一つ追加できる。
 
そう考えたらなんとなくワクワクしてきて、足取りも軽く大平山へと登る。
 
が、見えてきた山頂付近はガスってる感じ。
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大平山に到着。 
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三角点と小さな標識だけの地味な頂上。
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私はひねくれ者なので、展望も無くほとんど人も来ない、こんなひっそりとしたピークが好きである。

満足感に浸りながら山頂タバコを吸っていたら、パラパラと雨が落ちてきた。
稜線に出てから、ここまでも何回か雨粒が落ちてはきたが、今回はちょっと降りが強い。
急に風も強くなり、一気に寒くなってきたので慌てて合羽を着る。
 
だが、手がかじかんでファスナーがなかなか掛けられない。ついさっきタバコに火をつけた時には何ともなかったのに。。
指先を息で暖めながらなんとか閉めたが、その間にも雨風がさらに強くなってきて、雨に混じって小さな氷の粒がパチパチと合羽を叩き始めた。
 
ふと見ると、たった今登ってきた道がガスに巻かれて消えかかっていた。
「これはマズい!」
直感的に身の危険を感じ、すぐにザックを背負って出発。
逃げるように来た道を下る。
 
もう大クビレどころではない、今はとにかく一刻でも早く下山する事しか考えられない。
恐怖に駆られて早足で歩くと、50Mも下らないうちに雨は止んで視界も開けてきた。
荒天は頂上付近だけだったようだ。
 
それでもまだ雨雲が追いかけてくるような気がして、足を止めることが出来ない。
林道と並行する辺りまで戻ったところで、ようやく少し落ち着きを取り戻して歩をゆるめた。
 
動転していて気が付かなかったが、指先が冷え切って刺すように痛い。
手を擦りあわせたり、息を吐きかけたりして指先を暖めるがなかなか回復しない。
結局、右手の親指だけは家に帰っても痺れたままだった。
もうすこし長くあの状況にさらされていたら凍傷にかかっていたかも知れない。
やはり山は怖い。
  
平常心を取り戻したところで、ゆっくりと大ドッケ方面に歩き始める。
この先は道を外さないよう気を付けて行かなければ。
 
落ち葉に埋もれてはいるが、なんとか道は判別できる。
林野庁の境界標や石標、所々に新しいテープの目印もつけられていて、さほど難しくはない。
ただ、この手の目印だけに頼って歩くと痛い目に遭うので、要所々々で地図とコンパスを出して確認しながら進む。
 
無事に1315の独標に到着。
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ここが本来の大ドッケだとの説もある。

矢岳の向こうに両神山が見えた、あっち方面は晴れているような感じ。
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ちょっと下って登り返す小さなピークが
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大ドッケだった。
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思ったよりも小さなピークで、大ドッケという感じがしない。

武甲山から大持山の稜線が見えた。
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ここから東側の尾根を下る。
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間違えないようコンパスで方向を確認しながら下るが、方向的には正面に見える大持山を目指して進めば良いわけで、ここまで来ればもう間違いようもない。

鹿避けネットがあったが、これはあまり意味をなしていないような・・ 
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右側の視界が開けたところで、登ってきた大ネド尾根が見えた。 
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自然林の良い尾根だ、今度は新緑か紅葉真っ盛りの時期に歩いてみたい。

1050m付近でまた尾根が分かれる。 
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ここはマーキングが無かったら間違えそう。

  
標高900mくらいから紅葉が戻ってきた。 
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目に鮮やかな紅葉でなくても、色づいた森を歩くのは気持ちがいい。 
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新秩父線61号鉄塔。 
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春に歩いた高ワラビ尾根が見える。 
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あまり楽しい尾根ではなかったが、遠目に見ると恰好良い。
 
ここからは鉄塔巡視路を下って、地蔵峠へ。
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ここまで下ればもうすぐ。

林道手前の倒木にムキタケが出ていた。 
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無事に登山口に到着。
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ただいま~! 
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13:20分、駐車地の大日堂に帰着。 
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予定より早く下山することができた。
 
山頂の天候急変でちょっと怖い目に遭ったが、無事に下山出来て良かった。
大クビレに寄れなかったのが心残りだが、この山域は良い時期にもう一度歩いて見ようと思う。
 
 
 
 
 

2016年11月21日 (月)

浅間嶺

  日曜日、家内と一緒に奥多摩の浅間尾根を歩いてきた。
 
コース図
Sengenrei
 
コースタイム
払沢の滝入り口BS(7:34)-浅間尾根登山口BS(8:09)-数馬分岐(9:10)-浅間嶺展望台(10:55)-そば処みちこ(11:50)-払沢の滝駐車場(13:40)

払沢の滝駐車場に車を置き、数馬行きのバスで浅間尾根登山口へ。
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ここから車道を歩いて尾根に取りつく。
この登りがこのコースで唯一の登りらしい登り。
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バス停では他にも数組のハイカーが降りたが、みんな他の山に行ったようで、途中で2組に抜かれただけでゆっくりと歩くことができた。
  
今日は気温が高くて、日の当たる場所はちょっと暑いくらいの陽気。
  
それでも、家内に合わせていつもの半分くらいのペースで歩いたので、ほとんど汗もかかずに浅間尾根に乗り、数馬分岐に到着。
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ちょうどベンチがあったのでここで休憩。

ここからはゆるいアップダウンの尾根道。
思ったよりも雑木林が多く、所々で紅葉を愛でながら気持ちよく歩けた。
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ダンコウバイの黄葉、日を浴びて金色に光って見える。
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途中の伐採地では御前山が目の前に見えた。
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この尾根道は展望が良い。
 
2時間弱で浅間嶺の休憩所に着き、ここで小休止。

休憩所から10分ほど上ると展望台。
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大岳山。
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御前山
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左奥には三頭山。
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この3つで奥多摩三山と呼ばれているらしい。

その奥には石尾根の六つ石山方面が見える。
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南側には富士山がきれいに見えた。
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秩父の山から見るよりも一回り大きい。
ここからでは知る由もないが、この日富士山では遭難者が出ていたらしい。

下り道できれいに黄葉している木があった。
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葉が対生しているので間違いなくカエデの仲間なのだが、この大きな葉は見たことがない。
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カナダ国旗のシュガーメープルによく似ている。

帰ってから調べてみたらカジカエデらしい。
カエデの種類が豊富と言われる秩父でも、これは見た記憶がない。
 
下山途中、時坂峠の手前にある「そば処みちこ」というそば屋に寄り道。
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丁度昼なのでここで昼食にする。
 
手打ち二八そば天ぷら付きとさしみこんにゃくを注文。
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さしみこんにゃく、すごいボリューム!
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プルプルの食感でなかなか美味しい。
 
二八そばと天ぷら。
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大盛りを頼んだら結構な量。
 
天ぷらはサクサクで美味しかったが、ソバは風味が弱くてちょっと期待外れかな。

ちょうどソバの端境期なので去年の粉だったのかも知れない。
来月になれば新そばに切り替わって、風味豊かな蕎麦がいただけるのではないかと思う。
 
もっとも、ここは12月から3月まで冬季休業に入ってしまうので、来年春まで食べることが出来ないのだが・・・(笑)
 
ここからは車道と山道を交互に下って駐車場へ。
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オオモミジが鮮やかに紅葉していた。
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桜の花も
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これは何という桜だろう?

 
駐車場に戻った後、せっかくなので払沢の滝を見て。
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バス停前の豆腐屋で豆乳ソフトクリームとおからドーナッツを購入。
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有名店らしくて行列ができていた。
 
自分一人だったら、この辺の観光は間違いなくパスしていた。
 
予定より時間を食ってしまい、帰路に着いたのは14時半。
五日市街道の渋滞にハマってしまったが、1時間半ほどで家に着いた。
 
この辺りの山は初めて来たけど、思ったより雑木林が多くてなかなか良い山歩きができた。
次に来る時はもう少し登り応えのある山に登ってみようと思う。
 
 
 


 

2016年11月 6日 (日)

三ツドッケ

 久しぶりの山歩き。

長沢背稜の三ツドッケ(天目山)に登ってきた。
諸事情で今回は詳細は省略。(^^;

標高1200mくらいから上の紅葉が見事。
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山頂。 
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頂上からはなかなかの展望。
蕎麦粒山。 
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その横に川苔山。 
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遠く南に富士山も。 
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秩父側には武甲山、小持山、大持山。
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この山頂は以前はほとんど眺望が無かったらしいが、誰かが勝手に周囲の木を伐採して見晴らしを良くしたらしい。
とんでもない人がいたものだ。

一杯水避難小屋。 
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山頂からここまで直接下れる道があるらしいが、よく分からなかったので一般道を回って降りた。

カラマツの黄葉。 
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帰りはヨコスズ尾根を下って東日原へ。

大きなミズナラや
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ブナがあってなかなか良い道だった。 
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観光名所のような絶景ではないものの、所々できれいな紅葉を見ることが出来、天気にも恵まれて気持ちのいい山歩きだった。

 
 


 

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