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2015年9月 6日 (日)

初秋の源流へ

 秋雨前線が一息入れてくれた土曜日、久しぶりに秩父へ行ってきた。

朝5時、まだ薄暗い中を出発、最初は自転車で林道を走る。
ずっと登りなので行きはほとんど押して歩く事になるが、帰りはほとんど漕がずに下ってこれる。

林道終点に自転車を置き、山道に入る。
5月頃の一番いい時期の森は、明るくなると色々な鳥が鳴きだして実に賑やかなのだが、今の時期は静かでちょっと寂しい。

1時間ほど歩いたところで小休止。
Res03269
前にこの道を歩いたのは多分10年以上前、その頃はちょくちょく来ていて、いつもここで休憩していた。

謎の落書きもまだ残っていた。
Res03268

さらに30分ほど歩いて、沢への下降点に到着。
前は背丈を超えるスズタケの藪をかき分けるようにして入る、さながら秘密の抜け道のような入り口だったが、スズが枯れてしまった今はすっかり開けた尾根になって、当時の面影は全く無い。

急斜面に付けられたわずかな踏跡をたどり、怪しい虎ロープを頼りにほとんど落ちるように下ってゆくと、20分ほどで川に降り立つ。
目指す沢の出合いはもう少し下流だが、今回はあまり奥まで行かないつもりでいたので、本流をちょっと釣り上がってみた。

思ったよりイワナの反応が良くて、ポンポンと3匹釣れたところで淵に到着。
Res03271
ここを越えてしまうと下るのに難儀するので、一旦竿をたたんで下降。
 
今回入る沢の出合いへ。
Res03274
前より埋まってしまったような感じ。
 
遡行開始。
Res03278
 
しばらくは荒れた河原が続く。
Res03280
この沢、かつてはシオジの巨木に囲まれた幽谷だったそうだが、高度経済成長期に大規模な伐採が行われ、見る影もないほど荒れてしまった。
 
所々に木が生えて回復の兆しも見えたりしていたのだが、新たな崩落や出水があったようで、以前よりさらに荒れてしまったような感じを受けた。
  
痛々しい河原に、当時の名残のワイヤーが虚しく放置されている。
 
それでもイワナは元気良く毛鉤を追ってくれた。
Res03286
9月にしては反応が良い。
型は7寸クラスばかりだが、瀬で出てくれるので楽しい。
 
こいつは落ち込みの肩から飛び出してきた。
Res03298
この沢のイワナはエサが豊富なのか、丸々と太っていてサイズ以上に引いてくれる。
 
去年の大雪の影響か、あちこちで倒木が河原を塞いでいた。
竿を気にしながら倒木の藪をくぐると、真っ赤に熟した果実が目に飛び込んできた。
Res03287
ウワミズザクラの実。
木が半分倒れ掛かっていたおかげで、手の届く場所にこんなに生っている。
なんという幸運。
  
黒く熟した実を口に含むと意外と甘い。
赤い実は甘みと酸味が半々くらい。
ただ、実のほとんどが種なので、食べて美味しいものではない。
果実酒にすると良いようなので、帰りに摘ませてもらうことにする。
 
ヨメナの花
Res03293  
 
平瀬の小さなポイントから9寸くらいの大物が出た。
水面から顔を出した瞬間に派手に反転してフックアウト。
残念、今日一番の型だったのに。。
 
気を取り直して歩き出すと、前方の大きな倒木の向こうに黒い影が。。

クマだ!しかも2頭!!
  
1頭は先日見たよりやや小さいくらいだが、もう1頭はかなりデカイ!
あんなに大きなクマは見た事がない。
親子連れだろうか?
 
まだこちらに気がついていないようで、悠々と河原を横切っている。
「そっと近寄れば間近で写真が撮れるかも?」
という邪心を、壊れかけた私の頭に僅かに残っていたマトモな思考回路が打ち消した。
親子連れのクマには注意しなければいけない。

「オーイ!」と大きな声を出して、ここに人間がいることを教える。
小さい方はこちらに気がつくとすぐに斜面を駆け登って行ったが、大きな方はこちらを見たまま動かない。
さらに大きな声で「オーイ!」と叫ぶと、大儀そうに体の向きを変えて斜面を登り始めた。
 
さすがにあの位のクマになると余裕だなあ。
 
いや、感心している場合じゃない、写真を撮らなきゃ!
夢中でカメラを構えてシャッターを押したが、やはり少し動転していたのだろうか、ちゃんと写っていたのはこの一枚だけだった。
Res03302
 
拡大して。
Dscf23021_2
 
写真で見ると小さく見えるが、四つん這いでも1m以上の体高があった。
立ち上がったら私の背丈を裕に超えていたと思う。
ツキノワってあんなにデカくなるのだなあ。
 
どうやら上流から下って来たようで、その後しばらくはイワナの反応が途絶えてしまった。
 
代わりに新鮮な足跡が多数。(笑)
Res03303
ここにも。
Res03304
まだ河原に獣臭が残っている。

Res03305
クマの痕跡が無くなって、ようやくイワナの反応が戻ってきた。
 
しげさんに頂いたアントパターンが好調。
Res03310
 
荒れた河原が落ち着いて、ようやくこの沢本来の姿が見えてくる。
Res03316
 
ほどなく最初のゴルジュ。
Res03317
狭間の奥に滝がかかるこの場所はこの沢一番の見どころ。
しばし見とれて癒される。
 
本当はここまでで竿を畳むつもりだったのだが、滝を眺めているうちにもう少し遡行したくなってきた。
もしかすると、この先ここに来る機会はもう無いかも?という考えが頭をよぎったためだ。

行ける時に行って、風景を頭に焼き付けておこう。 
上の二股まで行けるかどうか分からないが、時間が許すところまで行ってみることにする。
 
まずは急斜面に取り付いて滝を巻く。
 
巻き道の途中にチチタケが出ていた。
Res03320

滝の上も狭間が続く。
Res03321
思ったより埋まっていて、水線で楽に突破。
楽しくなってきた。(笑)
 
その先は落差はあるものの、難所も無く、気持ちよく竿を振りながら遡行する。
 

小さなポイントで今日最大の9寸が出た、
Res03331
 
もうこれで充分。
少し早いが、ここで引き返そう。
Res03346
 
河原で昼食を取り、1時間かけて沢を下降。
もしかして先ほどのクマの親子にまた会えるかも?と期待しながら歩くが、やはり2度と姿を見せてくれなかった。
  
途中、ウワミズザクラの実を摘んで帰るつもりだったが、気が変わって採るのをやめた。
 
ウワミズの実はクマの大好物だと聞いたことがある。
今日、私に出会わなければ、あの親子はこの実にありつけていたはずだ。
彼らの貴重な食料を自分の嗜好のために奪ってしまうのは可哀想な気がしたのだ。
 
帰りの山道はキノコを愛でながらのんびり歩く。
 
見事なテングタケ。
Res03354

実に美味しそうな不明菌。 
Res03356

これも名前不明のイグチ。  
Res03365
 
やはり不明。
Res03374

大きなタマゴタケ。 
Res03377

幼菌も。
Res03380

ツエタケ。
Res03381
 
ブナハリタケ。
Res03385

オオズミの実。  
Res03384   
 
帰りはあちこちで道草を食いながら歩いたので、3時間かかって車に戻った。
 
イワナもそこそこ釣れ、クマにも出会え、キノコや木の実に癒されと、大満足の一日だった。
 
奥秩父の自然、ありがとう。
 

 

 

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コメント

はじめまして。G.C.さんやmihiroさんの近所に住む者で
以前からROMさせていただいてます。
素晴らしい釣行ですね。いつかはこんなことをしてみたいものですが、読んでるだけでも楽しいです。
ありがとうございました。

kawasan(さん)はじめまして。
拙ブログをお読みいただきありがとうございます。

最近は沢歩きと釣りが半々くらいになってますので、釣りの記事を期待して読まれている方にはかなり退屈じゃないかと思っているのですが、そう言っていただけると嬉しいです。

今後ともよろしくお願いします。

JICKYさん、こんばんは。
いやはや・・・クマを目の前にして冷静にしていられるJICKYさんは凄いです。私だと怖くて声が出ないかも・・・ (^^ゞ
ウワミズザクラをクマ達のために残してきた、というJICKYさんの優しいお気持ちが素敵です。今年のドングリの出来はどうなのでしょうね? クマ達も里山に降りてくる必要がないくらい豊作だと良いのですが・・・
今回もキノコたくさんですっかり癒されました。今年は雨が多いのでキノコもたくさん出そうですが、今降り過ぎて秋本番でカラッカラの天気にならないと良いですね・・・ (^^ゞ

Green Cherokeeさん、こんにちは。
冷静に対処したように書きましたが、実際は結構緊張しました。(^^;
危険といわれる子連れでしたし、結構大きかったので。
こちらに気づいても逃げていかなかった時は、さすがにドキドキしましたよ。
多分、子供が安全に逃げ切るのを待っていたのでしょうね。
 
ウワミズザクラ、いつも手の届かないところに生っているので、今回は果実酒にしたかったのですが、仕方ありません。
山の恵みが豊作で、彼らが元気に冬を越せると良いですね。
 
今年はキノコは豊作のようです。
色々なキノコがそこらじゅうに出ていました。ほとんど同定できませんでしたが・・(笑)
ナラタケ目当てで、最後にもう一度行きたいなあと思ってます。

こんばんは!
遅コメ、失礼しますm(_ _)m

“秋の荒食い!”なんて雑誌などで読みますが、この時期、僕はどうも苦手です…
魚がいても食わせられなくて^^;

今年は土日の釣行予定が全く立たず、加えて先月の怪我…
今年もJICKYさんをホームリバーにお誘いできずすいませんでしたm(_ _)m
来季以降、またご一緒できる日を楽しみにしています。

ホームリバーと言えば、一昨年地元の猟師さんから聞いたのですが、120kgオーバーのオスを獲ったそうです。
文中にも書かれてましたが、ツキノワも大きくなるのがいるんですね。
僕には、カメラを出す余裕はありません^^;

しげさん、こんにちは。

例年、9月の声を聞くと渋くなるのですが、今回は不思議と好反応でした。
長雨の増水が治まった後で、ちょうど活性が上がっていたのかも知れません。

120キロオーバーですか!やはりツキノワでもそんなに大きくなるのですね。
今回見たのはそこまでではなかったと思いますが、結構迫力がありました。
私も、向こうから逃げて行くまでカメラを出せませんでした。(^^;

今年は不運続きでしたね、来シーズンは是非ご一緒させて下さい。

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