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2014年7月28日 (月)

夏の源流

 長かった梅雨も明けて、ようやく源流に行くことができた。

天候不良と雑事に邪魔され、なかなか都合がつかなかったので、軽い禁断症状が出るくらいストレスがたまっていた。
どちらかと言えば「イワナを釣りたい」というよりも「渓を歩きたい」「山に入りたい」という気持ちの方が強かった。

朝4時に歩き出す。
まだ真っ暗、いつの間にか季節がずいぶん進んでしまった。

歩いているうちに空が白み始め、ヘッデンの明かりが照らす輪が徐々にぼやけてゆく。
森がセピア色になるこの時間は何とも言えず気持ちがいい。
終わりかけのナツツバキが所々で甘い香りを放っている。

2時間半の歩きでようやく入渓点に着く。
沢沿いを渡る風が汗をかいた体に冷たくて心地よい。
先行者もいない、今日一日ゆっくりと楽しめそうだという期待感で気持ちが高揚する。

一息入れてから遡行開始。

最初はしばらくゴルジュが続くので、竿は出さずに遡行に専念する。
Res07447
滑りやすい岩にできたシワや、わずかな窪みにグリップを求めてへつり、ズルズルの草付きを這い登って小滝を巻き、水勢に抗しながら渡渉する。
久しぶりの沢歩きが何とも言えず楽しく感じられる。

Res07354

沢が開けた所から竿を出して遡行。
Res07355
  
すぐに7寸のちびが挨拶してくれた。
Res07345

ここまでの遡行で、沢沿いにほんの数日前に歩いたような痕跡が認められた。
おそらく昨日か一昨日あたり誰かが入渓したのだろう。

そのせいか、魚の反応は今一つ。

イワナは飽きない程度に顔を見せてくれるが、8寸前後ばかり。
Res07348
 
Res07353

瀬の開きで「会心の一撃」という感じで良型がヒットしたのだが、頭上の枝を気にしてモタついているうちに倒木の下に潜られてしまった。
うんともすんとも動かなくなり、仕方なく川に入って糸をたどると、見事に毛鉤だけが倒木に引っかかっていた。
俗に言う「木化けの術」。
イワナという魚はなかなか侮れない。
 
ヒラタケ
Res07357
あちこちに出ていたが、食べられそうな状態の物はこれだけだった。

ちょっとしたプールの横の水溜りのようなポイント。
何気なく毛鉤を落としてみたら、水面下で大きな影が動いた。
反射的にアワせると根掛かりしたような重量感、続いてグリングリンと首を振るイワナ独特の手ごたえ。
小場所だったので、難なく取り込むと意外に大きい。
測ってみたら、ギリギリ尺の良型イワナだった。
Res07412
竿抜けポイントに大物が残っていたようだ。
 
マスタケが出ていた。
Res07443
ちょっと食べ頃を過ぎて硬い。
 
この沢のイワナは体側の朱色が濃くて美しい。
Res07432

昼前に滝に着いた。
Res07438

ここは奥秩父の滝の中でも有数の迫力がある。
沢の全水量が狭まって一気に落ちる直瀑、飛沫を浴びながらしばし見とれる。
 
最近はこの滝まで届かないことが多かったが、今日は反応があまり良くなかったので、いつもより遡行速度が早かったのかも知れない。
久しぶりに見たら、落石で滝壺が埋まっていたのが少々残念だった。

魚止めはまだまだ先だが、この滝を巻いて遡行する気力が残っていなかったので、ここで納竿した。
この上もまだまだ魅力的な沢が続くが、沢の下降と下山の体力に余裕を持っておきたい。

ミヤマクマワラビ。
Res07439  
最初にこの沢に入った時、この群生を見て古生代に迷い込んだような錯覚を覚えた。
今は鹿の食害でずいぶん数が減ってしまった。

シオジの実生が大量に出ていた。
Res07440
去年は相当の豊作だったのだろう。
 

開けた河原でゆっくりと昼食を取って、下降開始。

天気も良くて暑く、汗が止まらなかったので、我慢できず小さな釜に飛び込んで見た。
気持ちよかったのはほんの一瞬。
あっという間に体が冷える。
1回で「ゴメンナサイ、もう十分です」という感じ。(笑)

樋状のナメ滝。
Res07344
一度ここをウォータースライダーのように滑り落ちて見たかったが、滝壺の倒木が怖くて勇気が出なかった。

沢歩きを楽しみながら下ってきたので、あっという間に最初のゴルジュ帯まで下って来てしまった。
Res07454
「ああ・・もう終わりか」と思うと、なんとなく名残惜しくなって、いつもは巻いて下る所も水線で降りる。
Res07457

フェルトソールのグリップが効くかどうか?というギリギリのへツり。
恐怖心よりもスリルを楽しむ余裕が上回る。
 
最後の河原で、ゆっくりと今日の沢の余韻に浸りながら一服。 
まだまだ渓の空気に触れていたかったが、帰りも2時間半の山歩きが待っている。
後ろ髪を引かれるように道に取りついた。

帰りの山道も、キノコなど楽しみながらゆっくり歩いた。
 
タマゴタケ
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幼菌
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知らないイグチ。
Res07465
 
タマゴテングタケモドキ・・かな?
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多分その成菌
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気持ち的には充分余裕があったのだが、体の方は一杯いっぱいで、最後の下りでふくらはぎが両足とも攣ってしまった。
たまにしか来ないとダメだなあ、本当はもっと頻繁に通いたのだが。。

 
のんびり下ってきたので車に戻ったのは4時前。
たっぷり12時間かかったことになる。
久しぶりの源流で体はキツかったけど、奥秩父の自然を満喫できた一日だった。
 
やっぱり沢はいいなあ。。
 
 


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釣り」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
ここは向かいの沢ですか?^^
渓相が、ぜんぜん違いますね。
最初のゴルジュは、歩く場所が限られそうですね。

最近、ラバーソールのWDシューズを履いてますが、得意不得意がわかり始めてきました。
写真を拝見すると、やはりこの地域へ行くならフェルトだな…と思います。

ここの山の岩魚は、やはりきれいですね!
尺は、意外なところに隠れていたのですね。
前回は雨でこの地の再訪を諦めましたが、またいつか行くつもりです^^

しげさん、こんばんは。
そうです、あの沢です。
狭くて傾斜も急なので、釣りだけを目的に入るとストレスが溜まりますが、
沢登り半分で行けば結構楽しめます。
次は下流部を飛ばして、魚止めまで遡行したいと思いました。
ここの岩は特に滑り易くて気を使いますね。
私は使った事がありませんけど、おそらくラバーソールでは苦労するのではないかと思います。
久しぶりに綺麗な秩父イワナに会えてよかったです。
しげさんも、是非またいらして下さい。

おはようございます。

やはり結構ハードな行程ですね(^-^;
でも楽しそうです(^-^)
ますます行きたくなりました!

JICKEYさん、しげさんがおっしゃる通り、ラバーでは恐くて歩けないでしょうね。

きのこはもう生えているものなんですね。
秋のきのこ会はよろしくお願いいたしますm(_ _)m

おはようございます^^

JICKYさん、本領発揮ですね!
テンカラ、沢歩き、キノコ・・・山男カッコイイ!
惚れてまうやろ!

co-dropさん、こんばんは。
ここは沢屋さんにも人気の沢で、なかなかの美渓です。
若い頃は余裕で魚止めまで行っていたのですが、最近は途中でヘバってしまうようになりました。
キノコは6月くらいから本格的に出はじめます。
私は食べられないキノコとか、大して美味しくないキノコは覚えない主義でして、あまり役に立たないと思います。(笑)

farwater さん、こんばんは。
本領発揮といいますか、一番楽しい釣りですね。
山男と言えるほどの知識や経験はありませんけど、ようやく釣り以外の事もそこそこ楽しめるようになってきました。
あと20年ほど若ければカッコいい山男になれたかも知れませんけど、もう無理かな?と思います。(笑)

JICKYさん、こんばんは。
源流に身を置くことでイキイキとされているJICKYさんを思い浮かべながら、楽しく拝読させて頂きました。
イワナも凄いのですが、キノコも良いですね。タマゴタケ、美味しそう!!
実は今日、farwaterさんと渓流に行ってきました。ヌメリスギタケが至るところに生えていて、今、酒のツマミにしながら、このコメント書いてます。コメント書いているうちに、半分は子供に食べられちゃいました・・・。本当はタマゴタケをツマミにしたかった・・・ (^^ゞ
渓流沿いはシロバナヘビイチゴのかわいい赤い色が盛りで、時折、口に含みながら釣行してきました。

Green Cherokeeさん、こんばんは。
そろそろ渓流も終盤戦で、沢沿いはキノコで賑わいますね。
今回はヒラタケがほとんど腐っていて、タマゴタケも虫食いと幼菌だけだったので、結局何も取らずじまいでした。
ヌメリスギタケも美味しいですね。
ナラタケもそろそろ出る頃なので楽しみです。

 行きたくて行きたくてウズウズしていますが、ここまで歩く体力がありません。。
 今回もザックの後ろから覗かせてもらい疑似体験です。
 僕も、火、水と一泊で裏磐梯に尺をとよこしまな気持ちで行ってきましたが、尺どころか二日間完全ボーズでした。
 宿のエキスパートから魚が居るところを詳細に教えてもらいましたが、軽くあしらわれてしまいました。
 やはり、この時期は車止めから歩かないと釣れないというのが現実です。

jetpapaさん、こんにちは。
私も年々体力の衰えを実感しつつ、気力だけで通ってます。
若い頃は魚止めまで釣って、釣れたイワナを10Lのポリタンクに入れ、活かしたまま担いで下山したりなんて事もやっていたのですが、今ではとてもとても・・・
 
もう渓流も終盤戦に入って、魚もかなり鍛えられてますから難しいですね。
私の腕では奥地のうぶなイワナに遊んでもらうのがやっとです。

JICKYさん
こんばんは。遅くなってすみません。
先日テンカラの方と一緒に釣行しましたが、間近に釣りを見たのは初めてでした。
圧巻の釣果とテンポの早さ。。。テンカラのJICKYさんの事をすぐに思い出しながら釣りしていました。
密かに私もテンカラやろうと思っています。
今度いろいろ教えてください。
素晴らしい景色と魚。。。こんなところはやはりテンカラスタイルがあっていると感じました。

ジョニーさん、こんばんは。
テンカラは手返しの早さと機動性が武器なので、活性の高い魚を拾い釣りするような場合は釣果を伸ばせますね。
私は出来るだけシンプルに釣りたいので(面倒な事が嫌い^^;)テンカラばかり振ってますけど、トータルで考えたらフライの方が優れていると思います。

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