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2012年5月27日 (日)

今年初のイワナ釣り

 今年初の源流釣り。

ちょっと寝過ごしてしまい、車止めに着いたのは朝4時半。
すでに数台の車が停まっていて、お目当ての渓にも先行者が入っているかもしれない。

すっかり明るくなってしまった道を歩き出す、ここから2時間ちょっとの山歩き。

ヤマツツジが花を咲かせている、ミツバツツジに続いて山を彩るこの花は、源流のシーズンインを知らせてくれる嬉しい花だ。
Res02739

1時間歩いて小休止。
ここからの登りが辛い。

登り始めてすぐに足が悲鳴を上げる。
太ももがパンパンに張って、今にもつりそう。
シーズンオフに怠けていたツケだ。

急坂のキツさをコルリの囀りが癒してくれる。

30分ちょっとで尾根に到着。
毎年歩いている道だが、脚力の衰えとともに年々辛さが増してくる。
あと何年ここに通えるだろうか。

この尾根は少し樹冠が開けて明るくなっているのだが、ここ数年シカの食害がひどくなって、リョウブやカエデの低木類はほとんど枯れてしまった。
シカの食わないアセビの木だけが残り、ちょっと寒々しい風景。


さらに小一時間歩いてようやく渓に降り立つ。

予想通り、まさに今釣り始めたばかりの先行者が居た。
話しかけると、さらに上にももう一人入っているそうな。。。

予定していた本流を諦め、支流の沢に入ることにする。

沢と言っても水量も豊富で、釣り場としては本流に引けを取らないのだが、ここは少々渓相が厳しい。
シーズン一発目としては遠慮したい沢だが、選択肢がないので仕方ない。

出合いからすぐにゴルジュ帯。
しばらくは竿を出さずに遡行に専念する。

小滝が続く
Res02587

Res02589

奥秩父特有のツルツルの岩場は、遡行に気を使う。
釣りとしては厄介だが、沢登りと割り切ってしまえば適度な緊張感があって楽しい。

さすがにまだ足が慣れていないので、すり鉢状にえぐれた釜で滑って半沈。
今の時期に腰まで漬かると、急所は縮み上がり、脳天まで冷たさが突き抜ける。
こんなハプニングもまた楽しい。

最初のゴルジュを抜けたところから竿を出す。

最初の毛鉤は黒毛鉤

Res02592

いわゆる伝承毛鉤、水生昆虫を模した精巧なフライに比べるとオモチャのようなシンプルさだが、源流のイワナには絶大な効果を見せる。

浮力を持たず、放っておくと沈んで見えなくなってしまうので、ラインを張り気味にして流してやる必要がある。
このテンカラ独特の毛鉤操作が上手く出来ると、底から浮かび上がって来たイワナがゆっくりと毛鉤を咥えて反転するのが見え、実に面白い釣りが出来るのだ。
なので私は、シーズン一匹目は必ずこの毛鉤で掛けるというこだわりを持っている。

すぐに反応があるが、バレる。

次のポイントでも出た、またバラす。
使い古しの毛鉤なので、針先が甘くなっていたようで新しいものに交換。

ようやく最初の1匹。
ちょっと小ぶりだが最初のイワナは特別だ。
写真を撮ろうとしたら逃げられた。

まだ水温が低いのか瀬では反応が悪いが、水深のあるポイントを丁寧に流すとしっかり出てくれる。

やっと写真撮影成功。
Res02597

ちょっとした淵の落ち込みの白泡から大きな魚が出た。
竿を絞り込んでくれたのは27センチ。
Res02617

この沢のイワナは奥秩父の中でも特に朱色が綺麗に出ていて美しい。

ヘツリと巻きを繰り返しながら、さらに上流へ。
Res02630


巻き返しで水面が揺れる。
一呼吸入れてアワせるとゴンゴンと強い引き。
尺物?と思ったが29センチ。
Res02618

8~9寸クラスが次々と釣れる。
Res02626

大き目の虫が飛び始め、沢筋を渡る風が生暖かくなってきた。
ここで毛鉤をカディスに変更。

遜色なく釣れる。

Res02638

Res02715

ちょっと水中撮影に挑戦。

Res02698

遡行するにつれて反応は良くなるが、型は落ちてきた。

Res02716

Res02717

絶好のポイント。
Res02720

瀬尻で7寸を掛けた後、さらに奥でもう1匹。
25センチの綺麗なイワナ。
Res02721

ここでタイムアップ。
沢の下降と山道の歩きを考えると早めに引き上げる必要がある。
まあ、日が長い今の時期ならまだまだ余裕はあるのだが、もう十分満足したので納竿。

日当たりの良い河原で昼食を取り、昼過ぎに下降開始。

ツルツルのナメ、登りはいいが下りは少々怖い。
Res02725


アミガサタケが出ていた。
美味しいキノコらしいが、アルコールと一緒に食べると悪酔いするらしいのでスルー。
Res02726


4時間かけて釣った行程を40分かかって下降。
ここから登山道までの急登がまたキツい。

200m近い標高差を一気に登り終えるころには、両足の太ももとふくらはぎが攣ってしまった。

足を引きずるようにして山道を下る。

あまり余裕がなかったが、久しぶりなのでちょっと寄り道をして信玄ブナと呼ばれるブナの巨木を見に行く。

大分ボロボロになっていたが、まだ元気に葉を茂らせていた。
Res02728

ブナの赤ちゃん。
Res02734

帰り道でヒラタケ発見。
Res02735
ちょっと遅く、虫がいっぱいたかっていた。
手が届かない場所なのでこれもスルー。

早くも鳴き始めたハルゼミの合唱を聞きながらさらに歩く。
この季節の山は生命感に溢れていて、歩いているだけで気持ちも高揚してくる。

最後の遊歩道で仕事中のkazuyaさんに遭遇、釣果報告で仕事の邪魔をしてしまった。

下降開始から3時間ちょっとで車止めに帰着。
さすがにもう歩けない、倒れるように座り込んでしまった。

体力的にはキツかったが、釣りとしては大満足の一日だった。


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釣り」カテゴリの記事

コメント

こんにちは^^。
いや~デカイイワナ連発ですね!素晴らしい!2時間歩いた甲斐がありましたね^^。私には真似できませんが・・・^^;。

 これは良い釣りでしたね。入梅前の気温が上がる日は良いんだよなぁ。kurooさんも岩手で良い釣りしていたし。
 泣き尺が出るんだから、やっぱり秩父もまだまだ捨てたモンじゃないね。

心が洗われますね。しばらく忘れている風景と岩魚です。

farwaterさん、コメントありがとうございます。

腕には自信がないので、「場所で釣る」という根性で釣ってきましたが、50の大台を前に、そろそろ厳しくなってきました。(^^;
いつまで行けるか分かりませんが、体力の続くまで頑張ろうと思います。

鵜住居さん。

そろそろ奥秩父の源流も本格的にシーズンインですね。
普段は尺が1つくらいは出る渓なんですが、腕が足りませんでした。(^^;
今年は一度行って見ませんか?

 たんぼりさん、こんばんは。

FFSISHの会議室に出入りしてた頃は、このような釣行は当たり前にこなしてましたが、
そろそろ年齢的に厳しくなってきました。

でも、自然の奥深く入っての釣りというのは、釣果以上の魅力がありますね。
体力の続く限り続けようと思います。

JICKYさん、こんばんは。

良いサイズのイワナばかりですね。凄いです! 単独行ですよね。凄いなぁ・・・

アミガサタケ、美味しそうじゃないですか!アルコールと一緒に食べても大丈夫ですよ。お酒が駄目なのはホテイシメジです。たくさん採れるのに残念ですよね・・・

アミガサタケは生食すると中毒するみたいですが、日本人はあまり生食しないですし、大丈夫ですよね! 私も餌で釣っていた頃は、たくさん採取して、多めの油で調理して美味しく食べました。お酒飲んでましたが、大丈夫でしたよ。

ヒラタケも良いですねぇ。この時期でも出るんですね。昔、この時期、沢沿いで、ナラタケの大群落に遭遇したことを思い出しました・・・

シーズン最初からいいですね。型いいし。
今週末もこんな感じだといいな。

 GreenCherokeeさん、こんばんは。

年に一回くらいこのような良い釣りができる事があります。
2時間歩いて撃沈することもまたあります。(笑)

アミガサタケ、大丈夫でしたか。
以前どこかでアルコール不可と聞いたような気がしたもので。
試しに採って来れば良かったですね。

ヒラタケはこれから夏にかけて結構出ますね。
ナラタケは奥秩父ではお盆明けくらいから出始めます。
どちらも美味しくてたくさん取れるのでいいですよね。

 なんさん。

ここ数年は、シーズン一発目に良い釣りが出来てますね。
その後が続きませんけど。(^^;

週末も天気がよければ期待できると思いますよ。

鹿対策に狼の導入 参照 http://japan-wolf.org/content/faq/

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