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2018年5月13日 (日)

新緑の源流へ

 5月12日、今年初めての源流釣りに行ってきた。

朝4時半、車止めを出発。
もうこの時間でもヘッデンが必要無いほど夜明けが早くなった。

ヤマツツジは早くも散りかけ。
アオバトの目の回りそうな鳴き声が夜明けの森に響いている。
 
尾根への急登でコルリの囀りを聞いた。
スズタケが枯れてからあまり耳にしなくなったような気がしていたのだけど、ここ数年は毎年この時期に声を聞けている。
 
2時間少々の歩きで入渓点へ到着。
予想通り水が多い、10センチくらい高いだろうか。
遡行に手こずりそう。
 
最初のゴルジュは竿を出さずに遡行する。
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やっぱり沢歩きは面白い。
ツルツルの岩のわずかな弱点を探し、ギリギリのフリクションでヘツリ、登る。
適度な緊張感がこの沢の醍醐味だ。
 
山道では汗をかくほどだったが沢筋はヒンヤリとして少々寒い。
出来るだけ水に入らないように、と飛び石で渡渉しようとして滑った。
見事に半沈、パンツまで濡れて震えあがる。
 
どうせ濡れるのだから最初から水に入ってしまえばいいのに、毎回同じことを繰り返してしまう、どれだけ学習能力が無いのだか。。
ただ、一度濡れてしまえばもう怖いものは無い、ざぶざぶと沢に浸かり、飛沫を浴びながら小滝を登る。
楽しくなってきた、やっぱり沢はこうでなくっちゃ。
 
なんだか釣りをするのが面倒になってきたが、せっかく竿を持ってきたのでイワナの顔を拝んで行かなければ勿体ない。

渓相が落ち着いてきた所から竿を出す。
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水量が多くて毛鉤で狙えるポイントが少ないが釣りにならないほどではない。

しかし、まったく反応が無い。
しばらくはただ竿を振っているだけの遡行が続く。
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いつもはこの滝までで数匹は出ているのだけど。。
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水量が多いと、普段は水線で歩ける所も巻いたりヘツったりしなければならない。
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こうなると釣り竿が邪魔になってくる。
 
釣り始めて1時間くらいたってようやく最初の1匹。
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6寸のおチビちゃんが今年の初イワナだった。
 
こんなポイントで出た。
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いつもは飛ばしてしまう小場所だけど、今日はポイントが少ない。
 
ようやく谷に日が差し込んで、すこし暖かくなってきた。
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水生昆虫が飛び始め、やっと瀬尻から走るイワナを見るようになってきた。
 
2匹目。
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少しサイズアップしたけど7寸。

上流から生暖かい風が流れてくるようになった、気温が上がって来れば魚の活性も上がるはず。
 
このポイントで左のタルミに毛ばりを漂わせると、岩の下からイワナが浮かび上がって反転するのが見えた。
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8寸、ようやくこの沢らしいサイズが釣れた。
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滝に到着。
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奥秩父でも有数の美瀑、この滝を見るためだけでもこの沢を遡行する価値がある。

水量が多いので迫力満点、振動を感じるほどの瀑音と瀑風を浴びていると鳥肌が立ってくる。
 
滝を堪能し、巻きにかかる。
ここ数年、ここまでで満足して納竿することが多く、この上に行くのは久しぶり。
 
巻き道にひっそりとシャクナゲが花を咲かせていた。
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ここから魚の反応が良くなってきた。
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このサイズを数匹追加。
 
最後の悪場、ゴルジュの奥に2つの滝が懸かる。
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以前、友人と中央突破を試みた事があるが、2つ目がどうしても越えられなかった。
 
左岸から大巻き。
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なんかすごく怖いんだけど・・
巻き道薄くなった?
いや、年を取ったせいか。若い頃はこんな所鼻歌交じりで越えていた。
 
ここからは平坦な渓相になる。
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昔はひどく荒れた印象を受けた区間だったけど、現在は落ち着いていい感じ。
 
ここでまた数匹追加。
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今日最大、9寸にはちょっと足りないか。
この沢らしいきれいなイワナ。
 
支流が滝で出合う。
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今日は支流の方が水量が多そう。
 
この上は流れが細くなってポイントも小さくなる、少し釣り上がって納竿した。
 
最終的には十数匹釣れただろうか、型は8寸止まりで今ひとつ。
まあ贅沢は言えないか、条件を考えれば上々の釣果だと思う。
 
帰路は怪しい踏み跡を使って下山。
ミツバツツジが満開だった。
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最後の林道で今年初めてハルゼミの声を聞いた。
一年で一番いい季節がやってきた。

 
 

2018年5月 7日 (月)

人見尾根から大遠見山、西平山

 5月5日、奥武蔵の低山を歩いてきた。

先週の山行からちょっと風邪気味で体調が今ひとつ。
山歩きを始めてから体質が変わったのか、ほとんど風邪をひかなくなったのだが、今回は久しぶりに微熱と鼻水、のどの痛みに咳という典型的な風邪の症状が出た。

連休の後半も家で静養していたのだけど、残り二日になってだいぶ回復してきた。
なんとなく体が浮ついているような感じが残るものの、ほかの症状は治まってきたので、ここは一気に山に行って治してしまえと、リハビリを兼ねて半日コースの軽い山歩きに出かけた。

宿題として残っていた人見から蕨山に登る尾根を歩き、下りは以前登った西平山の尾根を下ろうと思う。

ルート図

ここは登山口も下山口もバスでアクセスできるのだが、名郷行きのバスは大混雑が予想されたので車を使った。
 
下山口の林道わきに車を停めて小殿バス停まで歩き、人見までバスに乗る。
5分遅れで来たバスは予想外にガラガラで5人くらいしか乗っていなかった、みんなさわらびの湯で降りたのだろうか?

人見でバスを降り、橋を渡って人見入り沿いの林道に入る。
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すぐに東電のポールがあり、鉄塔巡視路で尾根に取り付いた。
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明確な道を登って稜線に乗るとブル道が通っていた。
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植林の中1本だけ残っていた大きなコナラ。
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すこし行ったところでブル道は尾根を越えて下って行った。
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ここからは植林帯の急登が続く。
ここまで体調に不安があったのでゆっくりと歩いていたのだけど、どうやら問題なさそう。
今日は距離も短いのでここからペースを上げて登って行く。
 
尾根の左側は比較的手入れされたスギ林。
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右側は放置されて荒れ気味のヒノキ林。
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やがて両側ともスギ林になる、ずっと1本調子の急登で少々キツい。
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左に雑木林が見えてきたと思ったら再び植林になり、代わって右側が雑木林になった。
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アカドウダン。
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ヤマツツジが開き始め。
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ペースを上げているせいかやたらと喉が渇く。
思ったよりこの尾根の登りはキツい。
 
750m付近で右からの尾根を合わせるとようやく斜度が緩んで一息つける。
下山後にヤマレコを見たらこの支尾根も登れるらしい。
 
その先はまた急登、しかも尾根が広がって踏み跡が乱れるので余計に体力を使う。
 
木々の合間に名郷からの登山道の尾根が見えてきた。
もうひと踏ん張りで登山道に出るはず、と登って行くと・・・

白い花?あれはもしや?
 
シロヤシオだった。
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まさかこんな所で見られると思わなかったので嬉しい誤算。
 
さらに登ると
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ちょっとした群落があってなかなか見ごたえがあった。
登山道から外れた所でこういう出会いがあると得をした気分になる。
 
ただ、花はもう盛りを過ぎて散り始め。
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タイミング的にはギリギリだった、本当に運が良かった。
 
ここから一登りで登山道に出る。
蕨山の展望台から下って最初の小さな登り返しが尾根の起点だった。
 
展望台まではすぐだが、人に会いたくなかったのでそのまま登山道を下る。
頂上に未練はないのだけど、こういう歩き方をしていると記事のタイトルに山名を載せられなくなってしまうのが困るといえば困る。
 
登山道を下って西平山への分岐へ。
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入り口が通せんぼされていた。
 
植林と自然林の境目を行く、以前より踏み跡が明確になっていた。
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大遠見山を過ぎて
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林道をかすめる所で今日初めての展望が開ける。
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武川岳から伊豆ヶ岳。
伊豆ヶ岳はここから見るとなかなか格好良い山だ。
 
西平山への登りで今日初めて人と会った。
ここは結構歩かれているので不思議はないが、私と同じライペンのザックを背負っていたのでちょっと嬉しくなった。(この日は私は違うザックだったが)
山でこのザック見たのは初めてかもしれない。
 
西平山から林道を越えて下ると右側が一瞬開ける。
金毘羅尾根と鳥居観音が見えた。
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植林帯を下ってゆくと、いつのまにか尾根に沿ってブル道が出来ていた。
かつての道も一応残ってはいるが、刈り捨てられた丸太や枝に塞がれて歩けなくなっており、仕方なくブル道を歩いて下る。

結局そのまま林道に降りた。
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残念な終わり方だが、他人様の山を勝手に歩かせてもらっている身分では文句も言えない。
各地で人工林が放置されている中、ここでは林業がちゃんと成り立っているのだ。
 
時間は1時、ちょうど半日の山行で良いリハビリになった。
まだちょっと喉がいがらっぽいが、これは帰ってアルコール消毒すれば問題ないだろう。
 


※今回のシロヤシオ、良い見つけものをしたと喜んでいたら、しっかりヤマレコに載っていた。行く前に目にしなくて本当に良かったと思う。
 

 

2018年5月 3日 (木)

三ツ山から和名倉山

 4月28~29日、一泊2日で奥秩父の山を歩いてきた。

大洞林道の荒沢橋からバラクチ尾根を登って三ツ山へ、主脈縦走路を西に進んでその日は将監小屋で一泊。
2日目は山ノ神土から東仙波を越えて和名倉山へ、下山は昨年も歩いた仁田小屋尾根を使って林道に降りるというコース。

ルート図
 
朝6時にサメ沢ゲートに着くと、駐車スペースは釣り人と思われる車で一杯だった。
林道を少し戻った路肩も満車。。さすが連休。
やむを得ずその先の山側の路肩に停める。山側は落石が心配だが、他に選択肢もないので仕方ない。
 
今日は荒沢橋まで自転車を使う。
歩くと1時間かかるところを20分ほどに短縮できた。
同じことを考える人がいたようで、重機小屋の裏には先客の自転車が2台置かれていた。
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6時半、小屋の裏手の踏み跡を辿って尾根に取りつく。
 
最初はやせた尾根の急登、目にまぶしい新緑にミツバツツジが彩りを添える。
今日は先が長いので無理せず、意識してゆっくり登ってゆく。
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一登りでバラクチ山の神に到着。
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ここで小休止、すでにザックを背負う背中は汗でびっしょり。
今日は水の消費量が増えそうだが、3L背負っているので足りなくなる心配は無い。

イヌブナの花が一杯落ちていた、今年はブナの当たり年かな?
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1000m付近まで登ると少し傾斜が緩み、尾根が広がってきた。
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さらに登るとまた尾根が狭くなり、アセビが現れる。
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伐採後の2次林の中でちょっと目立つ大ミズナラ。
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刈り残されたわけではなく、索道のアンカーとして利用されていたようだ。
巻きついたワイヤーが痛々しい。
 
木々の緑が薄くなり、陽当たりが良くなるとかなり暑く感じるが、時折尾根を抜ける風が涼しくて気持ち良い。
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傾斜はキツくなったり緩くなったりするがほぼ一定のペースで歩ける。
踏み跡もおおむね明瞭で、これなら下降に使っても問題なさそうだ。
 
1600m辺りから尾根が広がって傾斜が緩くなってくる。
足元にミヤコザサが現れる。
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登るにつれササが深くなり、膝くらいになったと思ったらすぐに腰までの高さになった。
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広い尾根は一面の笹原になり、踏み跡を頼りに登ってゆく。
 
1700m辺りで尾根は地形図通り2重山稜のようになる。
右手に見える尾根の方が明瞭で歩きやすそうだが、藪を漕いでまで移る気にもなれない。
幸い今進んでいるルートにも踏み跡がしっかりとつけられているので、このまま進んでみる。

笹はさらに背丈を増し、顔くらいまで来て視界が悪くなる。 
所々で鹿道が交錯するが、おおむね明瞭が道が続く。
 
これはかつての作業道だったようで一升瓶が落ちていた。
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いつの間にか右手の尾根型が近づいて、自然に合流したところの広い平地で一服。
ネットではこの笹薮に迷い込んで苦労した記録があったので不安だったが、予想外に簡単にここまで来れた。
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とにかく踏み跡を外さないように気を付ければ特に問題はないようだ。
この区間は無理に笹薮を突破しようとすると倍くらい時間がかかってしまうだろう。

笹が勢いを弱め、三ツ山が見えてきた。
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ここまで導いてくれた踏み跡はこの辺で鹿道になってしまった。

三ツ山直下は倒木が邪魔で歩きにくい。
歩けるところを選んで登ってゆく。
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ようやく稜線に出た。
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予定通り三ツ山の東側の鞍部に乗ることができた。
 
ここで昼食休憩の予定だったがまだ11時前、たっぷり4時間はかかると踏んでいたが、思ったより早く着いてしまった。
笹薮地帯をスムーズに通過できたのが大きかったようだ。
 
さて、ここから主脈縦走路に降りるのにちょっと悩む。
この稜線の南側をトラバースしているはずだが、斜面を覗き込んでみても道らしきものは確認できない。
降りられない傾斜ではないが、無理に下って最後が崖状だと困る。
地形図では三ツ山を越えた西側で道が近くなるようなので、乗り越してそちらから降りることにする。
 
ちょっと嫌になるくらいの急登で三ツ山の山頂へ。
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普通の人はまず来ない場所にあるので、この三角点を見た人はそんなに多くないはず。
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ピークを越えて下ったところで下に道が見えた。
一番傾斜が緩そうな斜面から、滑り落ちるようにして道に降り立った。
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あとはこの道を辿って行くだけ。
整備された道を快調に歩いてゆく。
 
奥秩父主脈縦走路は雲取山から将監峠まで、ずっと稜線の南側をトラバースして続いている。
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日当たりが良くて明るい道で、今日の天気だともう暑くてたまらない。
オマケに休憩できるような広い場所も無いので、仕方なく小さなヤセ尾根に登って昼飯を食った。
 
飛龍山と前飛龍が見えてきた、もう少し。
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12時20分飛龍権現に到着。
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トレランの人が休んでいた、今日初めて人に会った。
 
休憩しようかと思ったがせっかくなので禿岩まで行く。
展望の良い岩場はソロの女性ハイカーが休憩中だった。
3泊4日で雲取から甲武信までテン泊縦走するそう、すごい体力だ。
 
今年は花の咲くのがずいぶん早いが、さすがにシャクナゲはまだまだ。
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しばらく行くと道が崩壊していた。
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そのまま行くのはちょっと怖い。
少し戻って巻道が付いていないか探したが見当たらない、どうもみんな強行突破している様子。
仕方なく笹につかまりながら慎重にヘツって通過。
 
あまり変化のない単調な道を歩き、いいかげん飽きてきたところで将監小屋が見えてきた。
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縦走路を離れて小屋への道を下り、無事に到着。
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3時前に着いたがテン場は7割がた埋まっていた。
ここのテン場は人気があって小屋泊よりテン泊の人の方が圧倒的に多いらしい。
 
実は私も最初はテントを担いでくるつもりだったが、それを聞いて小屋泊に変更したのだった。
せっかくテント担いできて、一杯で泊まれないなんて事になったら目も当てられないし、張り綱が交錯するくらい混んでいるテン場ではあまり快適ではないだろうと思ったのだ。
それならまだ混んでいても小屋泊の方が確実だし楽だ。
 
受付を済ませる。1泊2食付で7000円、小屋泊は初めてなので高いのか安いのか良くわからない。
テントや食料を担がなくても良いと考えれば安いものか。

ここはトイレも新しいバイオ式、きれいで匂いもない。
水場も水量豊かに出ている。
冷たい水でとても美味しい。

・・・と感心していたらビール片手に小屋から出てくる人が!

ああっ!しまった!!今日はもう行動しないからビール飲んでも良かったんだ。
うっかり水なんか飲んじゃって、何やってんだ俺・・・ orz

不覚をとったが、遅ればせながら乾杯!
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山で汗をかいたあとの冷たいビールは最高。
水を飲んでしまって、3割ほど感動が薄れてしまったのが返す返すも悔やまれる。

この日小屋に泊まったのは私を入れて7人。
ちょっと寂しいくらいガラガラの大部屋でゆったりと寝ることができた。
夕食を終え、やる事も無く布団に入ったら7時前に眠ってしまった。
 
 
翌朝、ドスドスと床を鳴らして布団を畳む音で起こされた。
うるさいなあ!と軽く殺気を覚えつつ時計を見たらもう5時。
あわてて布団から出ると、もう皆さん起きて準備をしていた。
一度夜中に目を覚ましたが、たっぷり10時間も眠ってしまった。
 
食事を済ませるともうやる事もない。
荷物をまとめ、6時前に歩き出した。
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広い防火帯の坂を登ると将監峠。
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ここも雁峠と同様、山梨側にはちゃんとした道が残っているのに秩父側は道が消えている。
 
防火帯に沿って歩くとすぐに牛王院平。
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ここで休憩中のハイカーと会った。
昨日将監小屋の手前で大きな荷物を背負ってフラフラと歩いていた人だ。
汗のかき方が尋常ではなかったので心配していたのだけど、無事に小屋でテントを張っているのを見かけて安心したのだ。
 
出来れば金峰まで歩きたいので今日は甲武信まで行っておきたいけど、雁坂までですかねえ・・と早くも疲れ気味に話していた。
ここでザックを降ろしているようでは雁坂も怪しいのでは、と心配になる。

それにしてもこの縦走路を歩く人はみんな遠大な計画を立てているのだなあ。
安楽に和名倉から下山する自分が恥ずかしくなってきた。
 
山の神土
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ここから縦走路を外れて和名倉山へ。
高速道路のような道からいきなり町道レベルの道になる。
 
モミやシラビソなどの針葉樹と笹に覆われた林床。いかにも奥秩父、という感じの森を行く。
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針葉樹林特有の匂いが朝の空気に混じって清々しい。
 
リンの峰の手前で視界が開け、振り返ると大菩薩の向こうに富士山が見えた。
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先に進むと道は痩せた尾根の上を辿って行く。
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右側が井戸沢、左側が槇ノ沢の源流部になる。
 
石楠花の藪を抜けると西仙波のピーク。
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ここから東仙波まで大展望の稜線歩きになる。
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安谷さんが勧めるだけあって、思わず歓声を上げたくなるくらい素晴らしい眺めが広がっていた。

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左には滝川の源流域、古礼山あたりから雁坂嶺、奥に甲武信ヶ岳。雁坂峠の下に雁坂小屋がかすかに見える、そこから延びる黒岩尾根、その向こうが突出尾根。 さらにその奥は十文字峠から栃本へと続く稜線、中央辺りのピークが白泰山かな。
 
かつて遡った沢筋や辿った尾根を一つ一つ確認しながら眺めていると時間の経つのを忘れてしまう。
いつまでも眺めていたかったが、後続のパーティが賑やかに歩いてくるのが見える。
騒がしくなりそうだったので後ろ髪をひかれながら先に進む。

東仙波を越えたところからカバヤノ頭が見えた。
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奥に昨日歩いたバラクチ尾根と三ツ山、左奥に雲取山。
 
八百平を過ぎ、樹林帯の切れ目で八ヶ岳が一瞬見えた。
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川又分岐。
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ヒルメシ尾根への道はずいぶん薄くなっていたような気がした。

その先、二瀬分岐手前の幕営適地にはテントが4張りもあってびっくりした。

昨日は一日歩いて3人しか会わなかったのに、今日はここまで4人とすれ違った。
いつから和名倉山はこんなに人気の山になったのだろう?
 
カラマツに埋もれつつある千代蔵の休ン場を越えて、
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山頂に到着。
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やたらと重装備のオジサンが休んでいた、初めてこの山頂で人に会った。
 
請われて記念写真を撮ってあげる、撮りましょうか?と聞かれたが私はそういう趣味は無いので丁重にお断りした。
 
ザックを背負ってすぐにでも出発しそうな感じだったので我慢していたのだけど、いつまでたっても出る気配が無く、ザックも降ろしてしまったので仕方なくタバコに火をつける。
 
それにしても不思議な出で立ちである、バイク用のヘルメットにアクションカメラ、小型カメラのようなものが付いた一脚、何に使うのか古いピッケルまで持っている。
見ているこちらが疲れてしまうような装備だった。
 
オジサンと別れ、仁田小屋尾根を下る。
前回下り始めで北側に尾根を外しかけたのでコンパスをセットして下ったのだが、倒木を避けて歩いているうちにやはり北側にずれてしまった。

こんな所までツリーシェルターが設置されていた。
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ナシ尾根分岐をすぎ。
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広い尾根をコンパスを見ながら下る。この辺の踏み跡は薄い。
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1800m辺りからの枯れスズタケ帯でちょっと道を外しかける。
あれ?ここはたしか入り口付近に標識があったはずだけど?
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1776の基準点にも「松葉沢の頭」という標識があったはずだが見当たらない。
しばらく探し回ったが見つからなかったので誰かが撤去したのかもしれない。
 
ここからは痩せた尾根の明確な道で1555の仁田小屋の頭へ。
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ここにあった標識も無くなっていた。
 
この辺は鹿避けの実験をしているらしい。
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前回迷った1405からの下りでまた道を失った。
去年ちゃんと辿れたはずの踏み跡が見当たらず、広い斜面を右往左往。
 
この先は出鱈目に下ると末端部で往生するので踏み跡を外すわけにはいかない。

仕方なくGPSを見ると、現在地はしっかり去年のルートに乗っている事になっている。
誤差の範囲内を探してみてもそれらしい道は無し。。
むむっ、どうなってるんだ?

混乱気味なのが自分でも分かったので、一旦落ち着こうとタバコを1本吸って頭を冷やす。
たしかすぐに植林帯に入ったから、下の植林帯に沿って下れば道に出るはず。
 
1服後、そちらに向かって下って行くと、右手から踏み跡が降りてきていた。

どうやら、うまく道をよけるように探し回っていたらしい。
ここは去年下った道だから、と余裕かましていたが、まだまだ修行が足りなかった。
 

あとは植林帯の中の明確な道で仁田小屋へ。
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ここで遅い昼飯。
 
鹿よけネットを越えながら山道を下って林道へ降り、無事スタート地点に帰着。
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まだ1時過ぎ、早く出たおかげで予定よりずっと早く下山出来た。
これなら東仙波の稜線でもっとゆっくりしてくれば良かったと思ったが、おかげで帰りは渋滞にハマる事も無く家に帰ることができた。


 




 

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